今日の雑感

藪の中、という芥川の小説があります。仮に、嘘をついていない、主観的には事実そのものであっても、それが裁判官に認めてもらえるとは限らず、また、客観的証拠と必ずしも整合しないこともあります。それで、争っている金額は何円なんですか、ということ。人生、やらなければならないことは山ほどあります。相対的に小さな問題━━金額だけの問題でありその金額が小さければ人生において小さな問題でしょう━━については、テキトウなところで妥協して終わらせる、それが健常人の感覚でしょう。人生、何事も有限であり、時間は最も貴重なのですから…


アシモフ

アイザック・アシモフ。言わずと知れた有名なSF作家ですが、彼の元には当然ながらファンやアンチから多くの手紙が(編集部経由で?)届いていました。もちろん中には作品をボロクソにけなす内容のものもあるわけです。アシモフも人の子、いやアシモフの人柄として否定的評価は受け入れ難い。読めば憤慨することになる。それで同僚から「アシモフ、手紙を読んでいて不愉快な形容が目に入ったら、その先を読まずに破って捨てるんだ」と助言されていた、という話を読んだことがあります。そしてアシモフは実際に破って捨てたと。ただし「急いでその先を読んでから」という…


国民栄誉賞

井山七冠と将棋の羽生永世七冠に国民栄誉賞を授与する検討がされているとのこと。国民栄誉賞については評価は人それぞれでしょう。時の政権が人気取りのために授与する賞だという…。しかし、それは逆に言えば、相応しくない人(団体)に授与したら人気を失うということです。つまり、国民栄誉賞を授与したら国民から肯定的に評価される、国民が「あの人なら国民栄誉賞に相応しい」と思うだろうと政権が考えている、という位置まで到達しなければ検討自体がされないのです。素直にもらうのが吉だと思います。もちろん、井山にとってはこのような賞よりも世界戦優勝のほうがはるかに価値があるでしょう。それとこれとは別に矛盾しませんのでね。


CSR

昨日のCSR普及協会公正競争研究会は「企業結合(M&A)における独禁法上の審査手続」と題してW弁護士のご発表。企業結合規制の概要としては、実体規制(競争制限効果のある企業結合の禁止)と手続規制(事前届出義務・待機義務)がある。待機期間(禁止期間)は短縮可能だが、実務では担当課長の決裁が下りる日をもって待機(禁止)の義務が無くなるところ、その担当官が忙しいかどうかという属人的要素が大きいとのこと。担当官の心証を良くすることが重要。手続規制に違反すると、合併無効の訴えや200万円以下の罰金の可能性があるが、前者は勿論のこと後者も実例が無い。後者に至っては「(合併延期による)違約金の方が高いので…」という企業側の本音も。いずれにせよ再発防止策で終わらせることが多い。事前届出義務に関する事例で、キヤノンと東芝メディカルシステムズの件で、日本の公取は「今後こういうことをするな」との注意と申入れだったのに対し、欧州委員会は「最大で同社(キヤノン)の全世界年間総売上高(5000億円近く)の10%の制裁金を課す可能性がある」と。エライ違いである。事前届出については日本の公取は内部で(産業分野別に)6班に分かれており、年50件以下の班もあれば年100件以上の班もあると。担当官が忙しいかどうかもマチマチで、担当官との関係を良好に保つことが重要なことに繋がるのである。企業結合には水平型・垂直型・混合型(純粋混合型)とあるが、そう聞けば混合は「水平かつ垂直」だと、日本人なら思うだろう。しかし純粋混合型などは逆に「水平でなく、かつ垂直でもない」のである。混合は「conglomerate」の訳?のようだが、誤訳の気味あり。


今日の雑感

またまた刑事弁護について。基本的に刑事裁判は検察官の主張が認められてしまいます。ただ、検察側も分業であり、警察官、捜査担当検察官、公判担当検察官、という構造です。警察官の時点で捜査が微妙に不徹底だった所が、真相は事実に反していた、ということが公判段階で明らかになる…というところまで持っていければ(弁護側としては)良いのですが、なかなかそうもいきません。証人の証言が不自然でも、それだけで信用性を失うわけではありません。証言と矛盾する事実を立証できないと、現実の刑事裁判ではなかなか…


今日の雑感

読み間違いで負けるのは仕方ない。ただ、相手が読めていないという前提は改めなければならない。

今日の雑感

スマホのカメラ機能がそれなりに高くなった現在、デジカメはその意義を訴えるのが難しい。もちろんスマホが及びもつかないような高い性能にすることは可能ですが、それにどれほど需要があるのか。スマホとは別に持つという点で、落としても濡らしても大丈夫という頑丈さは、性能よりも訴求力があるかもしれません。


近時の雑感

刑事弁護というのは悩ましいもので、はっきり有罪で謝るだけとか、はっきり無罪を確信して徹底的に争うとか、そういう事件なら、難しいかどうかはともかく悩ましいということはないのですが、無罪ではないが違法性や責任の観点から微妙に争うことが可能なところもあるという場合、徹底的に争うならそれなりに長期間を要するわけで、それは被告人の身柄拘束が長期化するということです。保釈されているならいいですが、そういうことがない事件では。そして徹底的に争っても、それでどこまで成果があるか、普通は成果は無いのですから…


今日の雑感

民事でも刑事でも、やはり一般の方々には「よくわからない」ものです。これは当然で、誰しも自分が働く分野以外のことはよくわからないのです。よくわからないのに「たぶんこうだろう」で突っ走るのは危険です。転ばぬ先の杖、それが弁護士です。


名人リーグ予想

いよいよ明日、第43期名人リーグが開幕する。面子は、高尾・山下・村川・張ウ・河野・黄・羽根・余・芝野。羽根と余は陥落即復帰なので、実質的には坂井が芝野に入れ替わったということなんだよね。坂井…やはり年齢的限界か。それにしても、平成四天王に第五の男の河野に、井山の二十年来の弟分の村川、井山の同期でかつてのライバルの黄、若手実力者の余、一力の次はこいつしかいない芝野と、相変わらず豪華メンバーでありザコが一人もいない。さて恒例の結果予想だが、前期は史上最強の鉄板の井山を予想せずに外すという醜態を晒してしまった。今期は気を取り直して…

挑戦:村川

その他残留:張ウ・河野・黄・余・芝野

陥落:高尾・山下・羽根

挑戦は村川が来ると大胆予想する。村川ももう26歳、歳下が大三冠に挑戦するのが伊田・本木・一力と続いている。村川も結婚し、期するものがあるだろう。名人戦では歳下の挑戦はまだであり、ここで村川のキャリアハイが来ると考える。このまま河野化する棋士とは思えない。残留は、張ウは16期連続とは立派。なんだかんだで残留する力は残っている。河野は調子を落としているが、長丁場の戦いは慣れており、調子を取り戻す術も心得ている。ギリギリ残留するだろう。黄は井山とのタイトル戦を見たいのだが、もう30歳で、結果が出る時期だ。どうも小松や小県のようなポジに納まりそうな感じがしてきたぞ。余は初めてリーグ残留すると見た。それも上位で。芝野は台風の目だが、井山より若い初リーグで挑戦だと井山より上ということに…さすがにそれは厳しい。陥落は、大荒れに荒れて平成四天王の時代の終わりとなると予想する。高尾はもう41歳であり、井山から奪取したのが最後の輝きとなるだろう。山下も39歳、前期の井山に「三馬身差」をつけられたのが現状であり、先日の世界戦の負けを見てもそろそろ落ちる時期だ。羽根も41歳で、陥落即復帰を三回繰り返すのは立派だが四回目は無い。この三人が陥落するというのは、特に高尾と山下の順位に鑑みてかなり大胆、大胆過ぎる予想だと思うが、落ちる時はあっけないものである。若い余と芝野がロートルを薙ぎ倒すと思うのだ。世界を見れば、アラフォーでタイトル挑戦している場合ではない。それはつまり、村川・余・芝野、この三人からすれば「自分が挑戦して当然」ということであり、気後れが生じないということなのだ。



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