一力遼がNHK杯で優勝
一力遼が芝野虎丸を倒してNHK杯で優勝。棋聖vs名人、今これより良い決勝の組み合わせはない。芝野は手堅い打ち回しで古碁(元丈・知得?)のような打ち方。読み切れない手は打たない主義か。それで評価値は下がるが、どうせ相手が打ち過ぎて評価値は逆転する。一力もまさにそうなった。これが芝野の碁なのだ。「後の先」というやつだ。しかし芝野は逆転した評価値を維持できない。そこがまだまだだ。才能は一力を上回るのに、努力と覚悟が足りない。逆に一力は、井山との碁もそうだったが、評価値が非常に悪くなっても土俵を割らずに踏ん張る(あの変なアキ三角の手、人間の感覚には無い手を読んで、しかも打てるのはAIでどれだけ勉強したのか)。踏ん張って逆転する。その根性、精神力は逞しい。立派になったものだ。第一人者の資格あり。あと3年は一力の天下だ。この3年のうちに世界戦で優勝しなければならない。一力ならやってくれると思う。そう思わせる碁打ちである。
- 2024.03.10 Sunday
- 囲碁
- comments(0)
- -