第1局

いよいよ始まった王座戦第1局、芝野虎丸王座に挑戦するのは許家元。握って、黒番許・白番芝野。

この碁は、とにかく若い!碁が若いとはこういうことか。右下の色々未確定な形から延々と戦いが続き、そのまま白中押し勝ち。

ついに令和三羽烏同士のタイトル戦の時代に突入した。令和三羽烏三番手の許は、令和三羽烏から脱落しないためにここで是が非でも令和三羽烏筆頭の芝野からタイトルを奪いたい。アマには理解しにくい碁だが、プロは結果が全てだ。若い許には番碁逆転の根性は十分にあるだろう。芝野の方がもっと若いのが恐ろしいが…芝野は張から4-1で名人を奪ったのに、その芝野に井山は連続して4-1/4-1と圧倒した。しかし今局を見ると芝野は調子を落としたわけではないようだ。芝野からすれば北斗の拳のアインの心境か。「ごめんな、やっぱりおれは強いよな。するてえと、あいつが強すぎるのか」


第2局

本日打たれた天元戦第2局、黒番井山・白番一力。

この碁はねえ…ちょうど第1局の逆になった。一力優勢でヨセが進んでいたのに一力がヨセで間違えて井山が逆転、僅差なれどあとは小ヨセのみというところで一力投了。

これでお互い、勝ち碁をヨセで逆転負けしたわけだ。改めて三番勝負というわけだ。王座戦は関係ないから年末をタイトル戦を打ちつつ過ごせるわけだ。なるほどねえ。まあ一力もこれで奪取すれば「井山が間違えたから奪取できた、わけではない」ということになるし。それにしても井山の最後まで諦めない姿勢はほんま勝負師やねえ。中央をあんなにポッキリ取られて、依田や結城なら投了していた。


井山裕太が名人を奪還!三度目の大三冠!!!

芝野投了!井山4-1で名人奪還!!四冠で三度目の大三冠!!!

いやーまじで終盤のあの複雑な捻じり合い、かなり危なく見えたけど読み切りだったのかよ。恐ろしい恐ろしい。大三冠はチクンは二度、井山は三度。また一つ、チクンの偉大な記録を上回ってしまったか…それに芝野は史上最年少三冠ということは、井山は芝野に最年少三冠記録を更新されたのだ。最年少四冠記録を更新されるわけにはいかないよなあ。芝野よ、タイトルは防衛して初めて一人前と言われる。井山に七番勝負で1勝は伊田でもできるんだよなあ(なお本木と一力は1勝すらできない模様)。2勝できるのが河野。3勝以上は張・山下・高尾にしかできないのだ。芝野よ、まだまだ精進が必要だ。チクンに対する坂田のように、芝野を井山が鍛える。近いところでは山下が勝ちまくっていた時に依田に名人戦でやられて調子を落とした。芝野よ、山下と同じように更に逞しくなれ。そういう熱い精神は無さそうではあるが…そこがAI時代の覇王なんだよね。井山はあと数年で衰える。これは如何ともしようがない。その時になれば芝野は自然と井山より上になる。でもそんな「待ち」の姿勢じゃだめだ。最年少四冠記録に挑む気概を持ってほしい。でもそういう挑戦精神は無さそうではあるが…とにかく目の前の対局の真理を追究するだけなのだろう。それが芝野流。まさにAIである。井山はAIを上回ったとも言えるだろう。もう天元は一力に譲って、年末はのんびり過ごすようにしたらどうかな。1年を12勝で暮らすいい男、というやつだ。


第1局

いよいよ始まった天元戦、井山裕太天元に挑戦するのは一力遼。握って、黒番一力・白番井山。

この碁はねえ…一力が自信を持って打ち進めたよ。上辺の黒、あんなに平べったく受けて「これで打てる」とは秀和を彷彿させる。自信がないと決してできない打ち方だ。これで負けたら本当に弱いから。でもこれが地を大切にするAI流なんだよね。並の棋士はわかっていてもそれを採用できない。これで負けたら本当に弱いと思われるから。そして右上の2線のオキ。これで右辺をズラズラ這っていくのも自信がないと打てない。それで井山を追い込んだが、井山もさる者で踏ん張った。大ヨセの時点では井山の方がわずかに良かったのかもしれないが、そこから一力は焦らずにじわじわと追い上げて、最後はピッタリ黒半目勝ち。

だいたい、井山は布石とヨセが下手なんだよね。布石は一力、ヨセは芝野の方が上。井山は中盤の捩じり合いが世界最強なので勝っているが、コンプリートプレイヤーではない。一力、番碁で5回全て跳ね返された井山から先勝だ。流石レーティング1位、もう以前の一力ではない。自分が勝って当然という自信に満ち溢れた堂々たる打ち回しだ。これは日本囲碁界にとっても実に良いこと。井山も第一人者覇王としての責務を果たしつつある。次の覇王の踏み台になるという…


第4局

昨日から本日にかけて打たれた名人戦第4局、黒番井山・白番芝野。

この碁はねえ…井山が上手く打ち回した。芝野はそれについていくだけの芝野流。白模様の中で黒が生きるか、というところで左辺でキカしにいった黒に白は手を抜いて黒の大石を攻めた。井山、キカしにいった所を連打したが、大石は生きている自信があったのか?本当に??結果的に生きて中押し勝ちだが…

井山、やはり火遊びをやめられないのではないか。左辺を連打せずに黒の大石を右辺にモタレつつ生きたらそれで終わりだろうに。あそこは連打したくなるのはわかるが…まあ勝ってよかったが、次で決められる気がしない危なっかしい勝ち方だ。芝野の「一発入れば勝ち」という土俵に敢えて乗ったか。張栩の土俵であるコウに乗って粉砕できたのは井山の方が若かったから。自分より若い芝野に対して相手の土俵に敢えて乗って粉砕する。井山もまた恐ろしい棋士よ…


世界の囲碁ルール

2019.09.16に書いたが、王メイエンの「こんなに面白い 世界の囲碁ルール」は大変面白く、かつ大変有意義な本である。

世界の囲碁ルール・表紙

これは大変な労作であり、日本と中国の両方の囲碁ルールに詳しい王メイエンにしか書けない本でもある。全ての囲碁ファンに読んでほしい。今でも週刊碁で広告しているのは、日本棋院もこの本の意義を十分に意識しているということである。以前も書いたが、中共の覇権主義により不適切なことが世界を支配することは回避しなければならない。これは囲碁界に限らない。

世界の囲碁ルール・署名

こんな素晴らしい本は買った上で王メイエンの署名をもらうべきなのである(^^;


第3局

昨日から本日にかけて打たれた名人戦第3局、黒番芝野・白番井山。

この碁はねえ…またまた芝野が完璧な打ち回しを見せたわけですよ…じわじわと優勢を広げて井山が焦って無理手を打ったら優勢を大きく進めて勝勢に。最後の井山のクソクソクソクソクソ粘りも、秒読みに追われて間違えることがなく受け切った。黒中押勝ち。

碁の実力は明らかに芝野が上。そしてついにクソクソクソクソクソ粘りをも克服した芝野(高尾山や村川や一力にはできなかったことだ)。もう井山は芝野に勝てない。かつて張栩が井山に十段戦で負けて「井山に抜かれた。もう勝てない」と呻いたのと同じことが今局で起きたのだ。恐ろしや芝野。井山が日本史上最強棋士だったのに、わずか10歳半若いだけの芝野がもうそれを超えてしまった。それでも今期の名人戦だけはなんとか井山に奪取してほしいが…


許家元が王座戦の挑戦者に

一昨日打たれた王座戦挑戦者決定トーナメント決勝戦、許vs張、結果は許の中押し勝ちで、芝野虎丸王座への挑戦者は許家元と決まった。前の覇者張栩は今の覇者井山を倒して勝ち上がっており、次の覇者芝野への挑戦を目指したが叶わず。そしていよいよ実現する令和三羽烏同士のタイトル戦。これが令和のタイトル戦である。本来なら2年前に実現するはずだったのが一力め…まあいい。一力は天元戦に出てきたしな。今は井山と令和三羽烏の4人以外はタイトル戦に出てくる器ではない。4人以外が出てきたら格下感があってタイトル戦なのにショボく感じる。それにしても天元戦と王座戦でこの4人がピッタリあいまみえるとは、良く出来たものだ。管理人としては井山は大三冠に集中し、天元は一力に譲るべき。そして許もタイトルを持つべきである。一方の芝野はもう一段の覚醒を残している。それが起きた時、芝野一強時代が到来する。


第2局

昨日から本日にかけて打たれた名人戦第2局、黒番井山・白番芝野。

この碁は…あまりにも芝野が完璧すぎた。全て井山の言うとおりに受けて、それで芝野が優勢から勝勢へ。まるでお釈迦様と孫悟空である。大天才井山に対し、超天才芝野。それが最後の最後、敗勢井山のクソクソクソクソクソ粘りに芝野が秒読みに追われて間違えた。急転直下の芝野投了、黒中押し勝ち。

この敗勢でのクソクソクソクソクソ粘りは、かつて井山が棋聖戦で張栩にやられて敗れ去ったのだ。あれで井山は吸収した。井山も張栩も勝負師、勝利以外に価値を見出していない。地面を這いずり回っても、泥水を啜っても、どんなに醜く無様で格好悪くても、勝てばよかろうなのだあああぁぁぁーーー!!!…しかし芝野は求道者である。AIの同類である。この敗戦、他の棋士なら精神的衝撃は計り知れない。しかし芝野は何も感じていないだろう。そうAIのように。どういう星取になっても、常に芝野は実力の最高値を出してくる。負けてなお恐ろしさを感じさせる、それが芝野。まさに新時代の覇王である。井山頑張れ頑張れ井山!


初段である、とのこと

週刊碁によると、声優の照井春佳氏が碁を始めて4ヶ月で初段になったとか。驚異的な早さである。しかも照井氏は33歳。大人になって囲碁を始めて仕事と並行して(緊急事態宣言期間を活用したようだが)上達するのは本当に難しい。アマの囲碁界、ていうか日本のアマの囲碁ファンの年齢層からすれば、33歳など赤ちゃんと同じ(33歳以上の子がいる世代が最多ではないか…)であり、しかも女性となると超希少種である。こういう人がどんどん「今、囲碁にハマってるの」「囲碁、チョー面白い!」と拡散してほしい。琴棋書画は教養人の嗜みなのである。


一力遼が天元戦の挑戦者に

昨日打たれた天元戦挑戦者決定トーナメント決勝戦、一力vs河野、結果は一力の勝利。井山裕太天元への挑戦者は一力遼と決まった。一力はこれまで井山に公式七大タイトルで5回も挑戦して全て敗退している。そして小休止している間に歳下の芝野が一気に三冠、井山も破っている。一力の心境は穏やかでない。碁聖の次は天元だ。天元戦でもこれまで井山に2回敗退しているが、一力は伸び盛りで井山はもう伸びない歳。井山は王座戦でも張栩に負けて挑戦権を逃した(王座戦は許と張の挑決だがここは当然許が来なければならない。黄とは違うのだよ黄とは!)。井山は小四冠は令和三羽烏に譲るべきである。自信を取り戻した一力が勝つと思うし、勝たなければならない。許も芝野も井山から小四冠を奪取したのだ。小四冠なら譲っても井山の心は折れない。井山は芝野から名人を奪うことに集中せよ!


第1局

天下分け目の三冠vs三冠第二幕、昨日より始まる。芝野虎丸名人に挑戦するのは井山裕太。握って、黒番芝野・白番井山。

この碁はいきなりAI手の応酬で5年前までの人が見たら異次元の碁である。終始井山優勢で進んでいるのに何も仕掛けず淡々と打ち続ける虎丸。これだよこれが虎丸の碁なんだ。中盤も過ぎた頃に急に上辺の種石を多少無理気味に見えたのに逃げ出した。手が進むにつれ無理じゃないことが明らかになる。そして本コウへ…まさに「一発入ればそれで勝ち」という。ただ、コウ材の選択がどうだったか。中央の黒二子を逃げ出すコウ材はなかったか…それでも微細なヨセ勝負なのだから碁は恐ろしい。終始井山優勢と思っていたのが間違いだったのか、それとも超一流棋士にとって一目半は微細ではないのか…つまり白一目半勝ち。

こんな黄金カードが大三冠で連続するとは凄すぎる。この一方的に見えた流れでたったの一目半なんだ、というのがヘボアマには驚愕である。こりゃ井山以外は虎丸に勝てないはずだ。負けてなお強しと思わせる虎丸。伊田は心臓に毛じゃなくてトゲが生えていると言われたが、虎丸にはビビるような精神自体が無い。劣勢で何も仕掛けず淡々と打ち続けられるのは人間業ではない。機械である。それで史上最年少三冠なのだから、誰も文句を言えない。いや、文句を言える棋士が一人だけいる。それが井山なのだ。虎丸をアツくさせることが出来た時、井山の「次の覇者の覚醒のための踏み台となる」役割は完遂される。


昨日のハァ…

ツーカサァ、マスコミさんよお、芝野虎丸が史上最年少(史上初未成年)タイトル奪取とか、史上最年少二冠とか、史上最年少三冠とか、それを達成する前日から騒いでくれてたか?



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