不自然な事実

簡裁では物損のみの交通事故の事件が多い。原告被告の主張の差は、せいぜい数十万円であり、十万円程度しか開きが無いものもある。ドライブレコーダーや防犯カメラの動画が無ければ、事実認定の段階で主張が対立することもままある。その場合は、原告と被告の主張のどちらが「事実らしい」かで判断せざるを得ない。世の中、不自然な動きをする人はいる。しかし、不自然な動きと自然な動きとどちらを事実と認定するかとなれば、証拠が無い以上、自然な動きを選ぶことになる。簡裁の原告被告に嘘をつこうとする人は少ない。その人の主観(記憶)においては、たとえ不自然でもそれが事実なのである。ただ、不自然な事実を裁判所に事実と認定してもらえるためには、それなりの証拠が必要となる。


近時の雑感

訴訟で付調停された事件の調停官(裁判官)は調停不成立を避けたい気持ちが非常に強いようです。やはり、調停不成立だと人事の評価に響くのでしょう。「お前、和解一つまとめられないのかよ」という感じで。


今日の雑感

短時間でできると思っていても、いざやってみたら意外に時間がかかる、ということは稀によくあります。何事も余裕を持って処理しなければなりません。これもまた言うは易く行うは難しか…


今日の雑感

会社を無理矢理退職させられる、具体的には退職届に署名押印させられる、という時は「親と相談します!」でも「一晩考えます!」でも何でもいいのでとにかく署名押印せずにその場を離れて、すぐ弁護士に相談する。これが出来る人は現実にはなかなかいない。


今日の雑感

日本国憲法32条「何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない。」これは民事刑事を問わずであり、民事裁判においては判決を受ける権利ということになります。つまり、いくら裁判官が和解を強く勧めてきても、断固として判決を求めれば、裁判官は(内心舌打ちをしながら)判決を書く、ということです。


人の記憶

ドライブレコーダーの動画を見ても、それと矛盾する事実主張をする人もいます。ただ、その人は嘘つきなのではありません。その人の記憶ではそうなのです。人の記憶はかくもアヤフヤなものであり、ドライブレコーダーがなければ水掛論で事実認定が出来ない交通事故は山ほどあるし、昔は全てがそうだったのです。


今日の雑感

本日は千葉地裁で期日がありました。千葉駅や裁判所は停電ということはありませんでした。千葉でも南の方は大変なことになっているようですが…この暑さで停電と断水は想像するだに辛すぎます。


今日の雑感

ドライブレコーダーに事実がはっきり映っている。常識的にはそれで紛争は終わりです。しかし、現実にはそれでも争う━━事実は争えないにしてもそれ以外の点で━━人は存在します。事実が明らかなら、事実を争わないなら、結論は同じになるのです。それが世の中です。全く同じ事実を前提に、全く異なる結論となる人は、もう仕方ないとしか言いようがありません。


今日の雑感

民事訴訟における裁判官の考えは要件事実に基づきます。要件事実とは、例えば金銭消費貸借契約に基づく貸金返還請求であれば、金銭授受と返還約束です。それぞれ原告が主張立証します。これに対する被告の反論には、否認と抗弁があります。否認とは要件事実を否定することで、例えば金銭授受が無い、ということです。抗弁とは要件事実は認めるがそれ以外の事実により結論を否定することで、例えば既に返還(弁済)した、ということです。各要件事実につき、認否反論をしないなら認めたことになります。要件事実と無関係なことを言っても、それは認否反論にはなりません。例えば原告は悪人であるとか、そういった人格攻撃を始めても裁判官は呆れるだけです。議論が噛み合っていない、ということです。そういう噛み合わない議論を吹っ掛けるのは、相手方のもともとの主張には反論できないということに他なりません。法治国家内においては淡々と処理される(請求認容判決及びそれに基づく執行として)のみです。


今日の雑感

今は不動産や法人の登記情報はインターネットで安価かつ容易に得られます。便利な世の中になったものです。でも、訴訟で証拠として出すには正式な登記簿謄本が必要ですけどね…


今日の雑感

今、日本中に、相続手続をしていない不動産が山ほどあります。昔、特にイエ制度時代の相続は、養子縁組が多く、実親子関係と養親子関係の両方が相続に関係し、とても複雑です。そして、遺産である不動産の価値はタダ同然…


今日の雑感

民事裁判における電話会議システム。これは(管理人の認識では)一方当事者(通常は原告)は出頭を要するのです。e裁判が実現したら、少なくとも「最寄りの」裁判所に出頭すれば足りるようになるのかなあ。誰が考えてもそれが便宜ですが、そういうところは弁護士が面倒なだけで裁判官は関係ないからね。進めないよね。


餅は餅屋

いやほんと「餅は餅屋」を痛感することが多々あります。人間、わかっていることは少ない。自分の仕事の分野についてはわかっていても、違う分野についてはわかっていない。そういうことは、虚心坦懐にその分野の専門家に質問する。専門家の説明を聞けば、疑問が氷解するのである。



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