今日の雑感

何度も書いたことだが、また書く。非弁提携弁護士に依頼したら「高かろう悪かろう」である。ペイしない。大損する。詐欺の被害金の回収は困難である。国際ロマンス詐欺は特に困難だが、それ以外の詐欺でも困難なのである。相手は詐欺師なのだ。そもそもどこの誰か、素性を隠している。その調査から始めなければならない。素性が判明しなければそれで終わりだ。判明したからといって素直に返金してくる詐欺師はいない。表向き真っ当なビジネスを標榜して素性を明かしているなら返金の可能性はあるが、そうでない場合に素直に返すかどうか、素人でも少し考えればわかるだろう。訴訟提起して勝訴しても回収できない。詐欺の案件で完全成功報酬制を謳う弁護士は、怪しい。本当に全案件で完全成功報酬制を正しく実行したら、弁護士の方がペイするとは思えないからだ。実費と称して実費ではない金を取るか、裁判費用として金を取るか。しかし、完全成功報酬制なら依頼者が弁護士に払う金は無いはずである。百歩譲って実費は取ってよいとしても、弁護士の収入になる金は、詐欺師から回収できなければ1円も無い。それが完全成功報酬制である。


今日も雑感

法律事務所のウェブサイトにある「0120電話相談」「メール相談」「LINE相談」って、どう思いますか。法律事務所で「相談」とあるのは「法律相談」と思いますよね。つまり弁護士にしかできない、してはならないものです。あなたは病院に行って「これは簡単な症状だから私がお答えします」と、医師でないどころか看護師ですらない全くの無資格者が応答して、納得しますか。単純な症状の奥に深刻な疾病が隠れているかもしれません。質疑応答自体、医師がすることにこそ意味があるし、それを求めて病院に行きますよね。法律事務所に電話する、メールする、LINEする、いずれも弁護士に応答してもらうためでしょう。そうでないなら5chのスレにでも書けばいいのです。法律事務所が電話やメールやLINEで応答しているのは全くの無資格者、というのが非弁提携なのです。


今日に限らない雑感

何度も書いたことだが、また書く。77歳以上の弁護士が一人事務所でインターネットでガンガン広告してイチゲンの客を集めているのは、非弁提携である。非弁提携弁護士に依頼すると、高かろう悪かろうである。ペイしない。何十万円、場合によっては何百万円の大損をする。なお、77歳未満の弁護士でもほぼ当てはまる。インターネットは嘘と騙しで溢れている。弁護士に依頼するという一生に一回のことを、なぜその弁護士に直接会って直接説明を聞いて「この先生なら大丈夫」と自分で判断してから依頼しないのか。このことをよくよくお考えいただきたい。なぜ何度も書くのか。それは、今も日々、非弁提携弁護士にひっかかる被害者が発生しているからである。それを目の当たりにするからである。


今日に限らない雑感

弁護士費用のタイムチャージ制は、大企業が大手渉外事務所に依頼する場合に採用すべきものであり、最低限、中規模以上の企業が弁護士に依頼する場合に採用すべきものである。個人が弁護士に依頼する場合は不適切である。


今日の雑感

年が明けても国際ロマンス詐欺の弁護士による二次被害は終わっていないようだ。しかし弁護士会の努力もあり徐々に沈静化の方向に進んでいる…と信じたい。とにかく、詐欺師への支払いが口座振込なら口座凍結して配当無しか少額の配当を得て終わり、暗号資産なら交換所を追跡して終わりということであり、ペイする確率は極めて低い。管理人の感覚としては、口座振込なら1%以下、暗号資産ならほぼ0%である。誠実な弁護士が受任するか、受任の前提としてインターネット上でガンガン広告するか。そこをよくよく考えていただきたい。ただ、二次被害者は一次被害者がなるのであり、そもそも詐欺師に騙されている人なんだよなあ…


非弁提携弁護士の懲戒を請求

本日、大阪弁護士会が「当会会員に対し、当会綱紀委員会へ調査請求した旨の公表について」として、大阪弁護士会所属の弁護士が、非弁提携により、国際ロマンス詐欺の被害金の回収を謳って被害者(この弁護士への依頼者)から着手金を取ったことを、懲戒請求した(綱紀委員会に調査を求めた)ことを公表しました。他の弁護士会も続くべきです。もちろん東弁も。5日前に管理人がABEMAで説明したように、弁護士に依頼する際は、その法律事務所に行って、その弁護士に会って、その弁護士から事案の処理の説明を受けて、紙の委任契約書に署名押印する。これを守るだけで、二次被害に遭う確率を9割減らせます。


編集手帳

昨日の読売新聞の編集手帳は弁護士について書かれており、その中に「弁護士が国際ロマンス詐欺の被害金を『回収できる』とうたい、着手金を受けとったら放置する問題が続発している」とある。正確には放置ではなく口座凍結申請と弁護士会照会はやるが、それで回収できる可能性は極めて低く、そこから先はやらないのだから、実質的には放置と同じである。むしろその口座凍結申請(定型FAX1枚)や弁護士会照会(定型書類1通8,500円程度)で実費と称して1口座10万円とか取ったりするので、完全放置の方がマシまである。


東京三会揃い踏み

国際ロマンス詐欺被害金を取り戻す、と大々的に広告する弁護士の問題点(ぶっちゃけ非弁提携であること)の注意喚起記事を東弁が1回目の掲載をしたのが昨年9月26日で2回目の掲載をしたのが今年8月7日。今年は5月17日と11月21日に第一東京弁護士会も、11月29日に第二東京弁護士会も、同趣旨の記事を掲載しています。はっきり言います。国際ロマンス詐欺被害金を取り戻す依頼を弁護士にして着手金を払うくらいなら、その金で年末ジャンボ宝くじを買った方がマシ。そして、この理は国際ロマンス詐欺に限らず、副業詐欺やFX詐欺等の他の詐欺案件にも、ほぼ当てはまるのです。


近時の雑感

弁護士費用は昔は業界統一料金表(報酬基準)が強制されていました。違反したら懲戒処分を受けたのです。それが平成16年(2004年)4月に自由化されました。とはいっても多くの弁護士がその後も任意に「旧」報酬基準を使い続けています。「旧」報酬基準は、弁護士報酬が「怪しい」かどうかを見抜くための指標になります。「旧」報酬基準の根幹は、訴訟提起の場合の着手金と報酬金の計算式です。ググればすぐ出てきます(管理人の事務所のウェブサイトにも載せています)が、例の「紛争の経済的規模の300万円以下の部分の8%が着手金、獲得した経済的利益の300万円以下の部分の16%が報酬金」というやつです。例えば、300万円を請求する訴訟を提起する依頼の場合、着手金は24万円(+税)、訴訟の結果200万円を獲得したら報酬金は32万円(+税)、と計算します。細かい計算はともかく、着手金の%の2倍の数字が報酬金の%になっていることに着目していただきたい。これが着手金と報酬金の「本来の」比率なのです。これに対し、例えば「着手金は20%、報酬金は2.8%」とする弁護士を、あなたはどう思いますか。着手金を思いっきり高くして、報酬金を思いっきり低くしています。着手金が高ければ、弁護士は成果を上げなくても十分な収入になります。ていうか、着手金さえもらったら受任業務を履行することは「労多くして益少なし」です。着手金をもらって、業務は事務員に単純かつ形式的な処理をさせるだけでそもそも成果を目指さない。それが「合理的」になります。着手金をもらった時点で「一丁上がり!」というわけです。依頼者からすれば着手金を払った時点が「スタート」なのに、弁護士は着手金をもらった時点で「ゴール」なのです。これが非弁提携弁護士です。「着手金の%の2倍が報酬金の%」という「旧」報酬基準と比較して、著しく着手金の%を高くして報酬金の%を低くしている。そういう事務所は「怪しい」のです。表向きは「旧」報酬基準を標榜していても、いざ実際に契約する段になったらそれより著しく高い金額を提示する、という手法もあります。しかもそれを言うのは事務員であって弁護士ではありません。事務員(非弁業者の兵隊)が、あなたを「今契約しないとお金を取り戻せませんよ!」「今契約すればお金を取り戻せますよ!」とせかして、電話をかけて数分後には着手金(数十万円〜数百万円)を振り込ませるのです。そんな金は手元に無いと言ったら、クレジットカードで払わせるのです。もちろん成果はありません。後になって「あれ?…私、弁護士と話してないけど?」と気づきます。あなたはオレオレ詐欺にひっかかった人をバカにしていませんか。法律事務所に電話して数分後に数十万円を払うのは、オレオレ詐欺にひっかかるのと同レベルです。


法の不知は害する

弁護士会からのメールも隅から隅まで読んでおかなければ、文句も言えないということだ…


今日の雑感

一人の弁護士が同時に数百件の受任案件を抱えて、それぞれ適切に処理できるわけがない。依頼者がペイしない可能性が高い案件は受任を断る、それがマトモな弁護士である。そもそも委任契約締結に際しては、法律事務所に現実に来てもらい、面と向かって事案の見通しや執る手法を説明し、納得してもらった上で、紙の委任契約書を作成し、お互い署名押印する。これは依頼者のためになることなのである。普通の人は、弁護士に依頼するなど一生に一回のことである。その程度の手間を惜しんでどうする。詐欺に遭った人は自覚すべきである。自分は騙されやすい人間だと。詐欺師の次は弁護士に騙されるのか?


今日の雑感

大きな組織の人間は、立場が上になればなるほど、当面金を失わないことと当面難癖を回避することばかりを考え、正義や人権を考えなくなる。正義を貫き人権を擁護したら、当面金を失い当面難癖をつけられる。そういう場面で必ず正義や人権を捨てるのである。それも苦渋の決断ではなく当然の判断として。


今日の雑感

老人なら事なかれ主義も仕方ない面がある。気張ったところでどうせ老い先短いのである。それでも気張れるのは真の勇者だろう。しかし、まだ若いのに事なかれ主義のヘタレは救いようがない。愚人である。リスクがあるという。人生何事もリスクがあるのである。人生はリスクテイクである。リスク回避のみの思考は、奴隷に甘んじる思考である。戦うべき時は戦い、戦うべきでない時は戦わない。この選択を誤らないのが賢者である。人はいつか必ず死ぬ。その時に後悔するのは、失敗したことではない。挑戦しなかったことである。リスクテイク即ち挑戦である。



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