もはん

模範六法の「模範」の英語表記は…「MOHAN」とは。それでいいのか?

正直者が馬鹿を見る

正直者が馬鹿を見る。これは、今も昔も、分野・業界を問わずそうでしょう。ただ、インターネット時代になって、それが露骨に一般大衆に「見える化」されています。もちろんインターネット広告について言っています。インターネットにより、全ての人が全ての人に対する情報発信者になりました。それは「一億総誇大広告者」という危険を孕んでいます。誰しも、自分の所属する業界以外のことはよくわからないのです。すると、(ウェブ広告代理店が長年の研究と経験で到達しているその時点での最適解としての)小奇麗なウェブ広告、キャッチーなワード、それを選択しますよね。誇大ならまだマシなほうで、虚偽も多分に含まれています。

管理人は東弁で弁護士の広告をチェックする立場なので、「舞台を裏から見ている」状況です。ありふれた手法が、とっくに禁止されている手法が、多々存在してモグラ叩き状態なんですよね…。一般消費者のインターネットリテラシーを高めることも必要ですが、それには限界があります。ただ、典型的なものは「対応」してほしいところなのです。例えば、「〇〇センター」は、ダメです。そういうダメな広告を堂々と打っている弁護士は、「選んではダメ」な弁護士なんですよ。「全国対応」も「24時間対応」も「着手金なし」も、本当にそれを貫徹してるんですか?実態は??


悪貨は良貨を駆逐する

本日の非弁提携弁護士対策本部の会議。管理人はそこの広告調査部会に所属しています。これまで何度か書きましたが、管理人は弁護士登録して十数年、一貫して弁護士の業務広告をチェックする担当者です。日本一大きい弁護士会で。去る7月7日に弁護士会のブログとして、○○センターという名称の使用は違反広告である旨の注意喚起がなされましたが、もちろんあれにも管理人は関与しています。どの業界もそうでしょうが、弁護士業界も、誇大広告・虚偽広告が蔓延しています。そしてそういう広告こそ積極的にSEO対策をしているので、ネットでキーワード検索してヒットした、いかにも小綺麗なウェブサイトの法律事務所は、そういう弁護士である可能性が十分にあるのです。単なるランダムで弁護士を選ぶより、そういう弁護士に当たる可能性が飛躍的に高くなると言えるでしょう。そういう弁護士のウェブサイトは特徴がありますので、管理人には見分けがつきます。具体的には、管理人の事務所のウェブサイトに書きましたが…


問題ある弁護士広告

管理人は日本最大の弁護士会で弁護士の業務広告(以下「弁護士広告」という)をチェックする立場になってはや十数年。この間、問題ある弁護士広告は増えるばかりに思えます。インターネットは社会の全てを変えましたが、特に広告はそうです。インターネット前の時代は、大企業以外が行う広告などカワイイものでした。それが今や…

法の不知は害する。ましてや弁護士となれば言い訳はできません。日弁連が指針を出していますので、それに違反すれば懲戒の可能性があります。しかし、弁護士が指針を気にせず、広告業者やコンサルにウェブ広告を丸投げしているのが現実。問題広告は山のようにあります。

最もありがちなのは「〇〇センター」というもの。日弁連の「業務広告に関する指針」の「第3 規程第3条の規定により規制される広告」の「7 規程第3条第6号━法令又は本会若しくは所属弁護士会の会則及び会規に違反する広告」の「(3) 法律事務所等の名称等に関する規程(会規第75号)…に違反する広告の例」には次のとおりあります。

弁護士等の事務所の名称とは別に「〇〇交通事故相談センター」、「〇〇遺言相続センター」等別の組織、施設等の名称を用い、法律事務所等の名称等に関する規程第6条若しくは第13条…の複数名称の禁止等に違反する広告

また、「〇〇センター」ほど(公的色彩を匂わせるのが)露骨でなくても、法律事務所名があるのに法律事務所名以外を標榜する姑息な手段もあります。日弁連の「法律事務所等の名称等に関する規程…の解釈及び運用の指針」の「第2 弁護士の事務所名称━事務所名称規程第2章」の「4 事務所名称規程第6条━複数名称の禁止」の「(2) 複数の事務所名称を付することに該当する例は、次に掲げるとおりとする。」には次のとおりあります。

【例5】 登録されている事務所名称と別に取扱い分野を表示する方法として「〇〇センター」、「〇〇相談所」等の表示を用いること。

これらはウェブ広告のコンサル業者の常套手段ですが、弁護士が、弁護士会の指針を知らず、広告について業者に丸投げで、このような姑息な広告を平然と行う。そのような弁護士に良い弁護士はいません。そのような弁護士は良い処理はしません。むしろ、そういう不良弁護士と認定するのに使えるくらいです。

 


昨日今日の雑感

まあ、なんですな。組織を動かす力の前に個人の力は蟷螂の斧なわけですが、それに悲憤慷慨するだけでは意味がない。自分の意見を持つことと、自分が絶対正義と思うことは、別です。地道な努力も継続は力なり。結果が出ないだろう、だったらやらない。そのような合理的な思考では、毒にも薬にもならない人間にしかならないのです。 -----

今日の一言

「そこ」がどんどん悪くなっていく状況。それは突き詰めれば「正直者がバカを見る」状況である。「為政者」の仕事は、これを無くすことである。それは「摘発」と「処分」である。それに「マンパワー」を集中投入しなければならない。

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今日の雑感

弁護士賠償責任保険って、まあ、どういう保険もそうですけど、故意犯は保険の対象外なんですよね。以前も書いたように思いますが…。勿論、過失であれば全て保険適用されるなどという甘いことはありません。一方、皆様が弁護士に依頼する時に懸念されるのは、弁護士が過失で失敗することかというと、そうではなく、横領なわけです。世間を賑わせるニュースも、勿論そうです。つまり、そういう事案には弁護士賠償責任保険は関係ないんですよね。 -----

今日の雑感

予備試験を批判するのは、天に唾するようなもの。あんたらはみんな旧試験でなっているのだが。 -----

近時の雑感

何事もオールオアナッシングではありません。横領(残念ながら弁護士業界も他人事ではありません)。これを防ぐには、一人に権限を集中させないこと。これはみんなわかっています。しかし、「担当者」を(相互に関係性の薄い)二人にすれば横領はほぼ完全に防げるでしょうが、要するに二倍の「人月」がかかるわけで、甚だ非効率で、現実的ではありません。そこでオールオアナッシング思考(オールオアナッシングは思考と言えるほどのものではありませんが)なら、終了です。まさに思考停止。たとえ効果が完全ではなくとも実務的に採用可能な対策を探求するのが実務家です。

「もう一人」は定期的(例えば1ヶ月毎)に「記帳する」だけ、それ以外のことは何もしない。これだけのことで、かなりの程度の横領は予防できると考えます。これだけのことで。それを阻む勢力は何なんでしょうね。

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今日の雑感

東京三会合同非弁取締委員会に出席。まあ、なんですな。行政書士の非弁性については事務所ウェブサイトにも書きましたが、法律相談とか交渉代理とか、明白に非弁行為、つまり違法なんですよね。皆様にはそんなものにひっかからないようお願いしたい次第です。地方公共団体が行政書士の法律相談を支援?したりね。地方公共団体の方々も、少しは勉強していただかないと…違法行為を助長してどうするのか。

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近時の雑感

歴史的使命を終えた、という商売や制度があるでしょう。それは、主に技術の進歩により発生します。特に、インターネットの影響は凄まじい。今はまだ、インターネットが無い時代に暮らしていた人が多数ですが、30年後は、社会の中心的活躍年代が全て「物心ついた時からインターネットがあった、インターネットはあって当然、何かあればググるのは当然」という社会になります。インターネットでできること、スマホでできることは、当然全てそれで行う。30年後はインターネットを扱うデバイスはどうなっているのでしょうね。想像もできません。30年前に今のインターネット社会を想像できた人は、どれだけいたでしょうか…
インターネットを活用することを前提とするなら、もう必要ない(インターネットを活用することを前提とする人が増えてきたから、費用対効果が悪くなり、今後も悪くなる一方であることが確実)という商売や制度は、山ほどあるでしょう。今はまだビジネスとしてプラスになっても、今後そうであるとは思えないものは、プラスであるうちに終息させるように動くほかないでしょう。それはインターネットを使わない人には不利益ですが、いつかは終わらざるを得ないもの。それをいつとするかです。 -----

マリコのゲストコレクション836

週刊朝日の2016.10.14号の「マリコのゲストコレクション」の対談相手は宇都宮健児弁護士。今年70歳なんですねえ。大変興味深い内容でした。
都知事選で降りたことは「苦渋の決断」と。そりゃそうでしょ。これを「喜んで譲った」と思った人がいたら、相当アタマがオメデタイ。週刊誌記事の件は「鳥越さんはジャーナリストであり候補者という半ば公の人であるにもかかわらず、説明責任を果たさなかった」と。全くもってそのとおりで、事実かどうかが問題なんじゃない。政治家としての説明責任を完全放棄、これは酷いなんてもんじゃありません。鳥越の準備不足は「都政についてたずねると、『これから考える』。ちょっとどうかなと思いましたね」と。こりゃかなり抑えた表現ですよ。腹の中は呆れを通り越して怒りだった、と管理人は推察します。都知事選について「前回の細川護熙さんとか今回の石田純一さんとか、著名人を引っ張り出して勝とうという動きが続いていましたが、それでいいのかなという感じですね」と。これも抑えた表現で、かなり強く批判してますよ。候補者の「客寄せパンダ」は民度そのものです。それをマスゴミが肯定的に報道することを含めて。都政についてのド素人が、ただ有名人だからということで立候補したなら、マスコミは否定的に報道しなければ「一人前」ではありません。
過払金に群がる弁護士について、林氏が「最近、『払いすぎていませんか?』とかいう広告をたくさん見かけますけど、ああいう弁護士事務所ってどうなんですか」と問うたのに対し、「私は問題のある事務所だと思っています。昔は非常に困難な仕事だったので、誰もやりたがらなかったんですね。それでも判例を獲得したり法改正があった結果、過払い金の返還請求ができるようになった。私はずっとそういう運動をやってきましたが、彼らはそれには全く参加していない人たちなんです。正直苦々しく思っています」と。これですよこれ、管理人も全く同じ認識ですが、「本人」が言うと重みが違う。宇都宮氏などの先輩弁護士が何十年も苦労に苦労を重ねてようやく勝ち得た判決によって切り開かれた市場に、タダノリするが如く群がる弁護士。そして利益をかっさらい、大々的にTVCMして、世間ではそういう弁護士が「偉い弁護士」「立派な事務所」ということになっている。どんな業界でもこういうものかもしれませんがね…。林氏も「宇都宮さんが一生懸命切り開いた耕地にスッと入ってきて、お金だけ取っていくわけですね」と応じています。そのとおり!…そして司法制度改革についても(貸与制について)「これでは経済的に余裕がない人は弁護士になれない。社会的弱者や少数派の痛みがわかるような人こそ弁護士になれるようなシステムじゃないといけないのに」と給費制復活を訴えています。これ、そのとおりなんですが、法科大学院廃止まで言えないんですかね。そっちこそ「本丸」なんですけど。
宇都宮氏は、今は無き駒場寮(管理人の時はまだありましたが…廃墟みたいで到底入りたいような気持ちにはなりませんでしたけど)に入ったそうですが、「上京して駒場寮に入ると、実家が漁業や農業であることを隠そうとする学生が多い。驚きました」とのこと。管理人も驚きです。そんなことで人の評価を低くする人が、あそこにいたんですかね。管理人はそのようなことは全く感じなかったし、隠そうともしませんでしたが。時代の差ですかねえ。それとも単なる自意識過剰か…だいたい、駒場寮なら親が漁業や農業のほうが「出身成分が良い」と高く評価されたんじゃないのw
最後に、宇都宮氏の「尊敬する人」は父親以外では「田中正造」とのこと。管理人も同じです。いや、この記事は大変素晴らしい。一本筋の入った人というのは良いものです。政治家として相応しいかどうかは別論ですが。 -----

特に多い

「地獄への道は善意で敷き詰められている」といいます。そういう「善意の人」が特に多い業界があるんですよね。 -----


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