第2局

本日打たれた十段戦第2局、黒番余・白番井山。

この碁は井山が余に好きなだけ模様を張らせて、荒して勝った。格の違いを見せつける160手完の中押し勝ちだ。井山、ワールドなんちゃらの傷は深いはず。めちゃくちゃ深いはず。棋士人生で最も深い傷を負っているはず。それでも余を圧倒した。井山は「ドヤり御免状」を持っていると言えるくらい、どれほどドヤ顔してもいい史上最高の結果を出している。それは「打ちたい所に打つ」を貫いた結果だ。しかし、AIは「勝つ所に打つ」のである。井山は「打ちたい所に打つ」碁で「勝つ所に打つ」碁に敗れ去った。「打ちたい所に打つ」棋士は、例えばチクンでありイセドルである。「勝つ所に打つ」棋士は、例えば呉清源でありイチャンホである。道策や秀策もそうだろう。パクジョンファンやミイクテイ(漢字どうだったか…)や柯潔もそうだろう。もちろんその究極がAIである。「打ちたい所に打つ」碁では「勝つ所に打つ」碁に勝てない。井山、世界で一番強い棋士になりたいと公言している。世界で一番強い棋士とは、勿論、世界戦で優勝する棋士である。いや、世界戦で「いつも」優勝する棋士である。その代表がイチャンホだ。イチャンホのマブダチ(?)の依田の本によれば、イチャンホは生まれ変わったら棋士になりたくないと。打つ時に表情は平静だが石に脂汗がべっとりついていたと。「勝つ所に打つ」碁は、かくも苦しい。井山、今までの棋士人生を全て否定する、タイトルも全て失う、その覚悟で「勝つ所に打つ」碁に棋風改造したら、さらに一段上に昇るやもしれぬ。保証はない。しかし保証がなければやらないのは凡人である。「打ちたい所に打つ」碁は、苦しくも楽しく充実しているだろう。しかしそれでは日本一にはなれても世界一にはなれないのだ。打ちたくなくても勝つなら打つ、苦しさばかりの「勝つ所に打つ」碁、これを体現するのは一力かもしれぬ。


コメント
もちろん
澤田さんこんにちは。こちらこそよろしくお願いします。
もちろん、井山がどう考えて碁を打つかは井山の自由です。他人がとやかく言うことではありません。それでも、やきもきさせられてしまう。それがスーパースターというものでしょう。山下や高尾では、こんな気持ちにはならないのです。 -----
  • 管理人
  • 2017/04/04 3:02 PM
井山裕太の碁
常常棋界情報源等として愛読しています。素養が無いので囲碁関係のみです。
3月30日のご意見は小生が日頃話したり囲碁日記に記したりしているのと同じ、嬉しく思いましたので初メイルいたします。本日拝見しました。
ありがとう存じます。此れからも宜しく。
            2017年4月4日
               澤田臣啓
  • 澤田臣啓
  • 2017/04/04 2:13 PM
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