1週間

京アニ放火大量殺人事件から1週間です。被害はあまりにも甚大で、考えたくないことですが死者は今後増えるでしょう。死に至らない被害者も、被害の程度は極めて大きいものです。この事件は世界的に重大事件として永久に語り継がれるでしょう。どうやら著作権侵害云々は犯人の妄想のようです(「脳内盗聴」などという言葉も出てきていますが、弁護士なら相談者からそのような類の説明を聞いたことがある人も多いでしょう)。これでは、被害者側はそういう危険人物の存在自体を認識できません。事前に対処しようがないということです。大量殺人事件は世界でも日本でも起きていますが、その多くは無差別(標的以外の人も含むという意味)だと思います。犯人が「個別具体的なこいつを殺したい」という具体的な標的を非常に多くの人数で設定し、それをまとめて殺すということが、現実に行われたのです。これが秋葉原事件のような、漠然とした「社会に対する復讐」と違うところです。犯人の精神病について情報が出てきていますが、そもそも著作権侵害云々という犯人の主観における動機、この事実認識が正常なら、評価(殺してよい)だけ飛躍するのは現実的ではありません。ましてや行動(大量殺人)に至るのは常人の想定を遥かに超える狂気であり正常な精神であるはずがありません。評価や行動で想定不能な狂気を発する精神は、事実認識で既に狂気を発しているのです。その狂気は、医学的には何らかの精神病の病名を付することは可能なのでしょう。なお、これを逆にとらえてはいけません。命題「このような犯人は何らかの精神的な病気があるだろう」の逆は「何らかの精神的な病気がある者はこのような犯罪をするだろう」となりますが、もちろん真ではありません。真は逆ではなく対偶です。対偶は「何らの精神的な病気もない者はこのような犯罪をしないだろう」です。

このような犯罪の対策、それは既に語られ始めていますが、なんといってもガソリンが「大量破壊兵器」であることが実証されてしまった以上、これを規制するのは止むを得ないところです。誰でも容易に手に入る物で、ここまでの凄惨な大量殺人が容易にできてしまう。このような犯人は自らの身の安全を考えません。それが狂気の狂気たる所以でもあります。そういう人物の存在自体を認識できないのです。あなたに対して、見ず知らずの人が妄想で殺意を抱いているかもしれないのですよ。板子一枚下は地獄といいますが、それは全ての人に当てはまっていたのです。ガソリン規制と建物内部の区分(来客部分とそれ以外との物理的隔離)は必然として、それ以外です。思うに、全ての事実を見れば、何らかの兆候はあるものです。インターネット上の匿名掲示板に犯人の書き込みではないかと思われる京アニへの殺意を示す内容の書き込みがあったとか。もちろんそれが犯人のものかはわかりません。ただ、兼好法師も言っています。「狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり」と。今回の事件でも犯行を擁護したり被害者を貶したりする書き込みがある(人がいる)のが現実。常人には想定できないのが現実です。インターネット上の書込みを、AIで調べて、危険そうなものは「マーク」する、ということが行われることになりそうな予感がします(政治的な危険人物を探知するというなら少なくとも海外ではとっくに行われていると思いますが)。


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コメント
この記事、ずっと考えてることがあるのですが、時間がないので、今は亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りもうしあげます。
  • N.
  • 2019/07/29 10:24 PM
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