近時の雑感
昭和天皇の昭和21年1月1日の詔書(いわゆる「人間宣言」)に「朕ト爾等国民トノ間ノ紐帯ハ、終始相互ノ信頼ト敬愛トニ依リテ結バレ、単ナル神話ト伝説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神(アキツミカミ)トシ、且日本国民ヲ以テ他ノ民族ニ優越セル民族ニシテ、延テ世界ヲ支配スベキ運命ヲ有ストノ架空ナル観念ニ基クモノニモ非ズ。」とあります。敢えてこのように否定するということは、つまりそういう教育(プロパガンダ)が行われていたということです。自国が「神話」「伝説」により誕生したとし、自国の元首を神聖な存在とし、自国民が他の民族に優越し「世界に冠たる」民族であると、国粋主義民族主義を極度に煽っていたわけです。幼い頃からそう教育された人間は、当然ながらそう信じます。なにしろ社会全体もそうなのですから。自分の見聞きする範囲では全員そうなのですから。その行き着く先はどうなるか。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言います。
- 2019.08.19 Monday
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