近時の雑感

「はだしのゲン」は管理人の小学生時代に小学校の図書室にありました。当時は7巻までしかありませんでしたが。この漫画の物語は原爆投下前から始まっています。その中の描写として、道路にルーズベルトやチャーチルの顔が描かれていて、それを踏ませるというものがあります。まったくもって愚劣な行為ですが、これが社会全体として行われていたのです。主人公の父親は戦争に反対で、朝鮮人をバカにするなと言って社会から迫害を受けていました。

つまり、社会全体が、「敵国」の指導者を侮蔑するよう国民に強要し、「敵国」と仲良くしたり「敵国民」を肯定的に評価したりすることを禁止し、それらに違反したら「非国民」として社会的制裁を加えていたのです。もちろん政治的言論の自由など全くありません。政権とマスコミが一体となって「戦意高揚」します。そういう国がどうなるか、日本人はよく知っています。行き着くところまで行くのです。


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コメント
踏み絵ですね。小早川先生のおっしゃることに全面的に賛同致します。はだしのゲンは、出ていたものまでは家にありました。マンガで、何度読んだかわからないのは、はだしのゲンくらいです。お食事中の方には申し訳ありませんが、部屋でお布団の上に寝ている包帯だらけの人間の体にうじ虫がわくという描写の意味がはっきりとわからないものの、気持ち悪くて仕方なかった子供の私でした。原子力の平和利用と言いますが、利用法を唱っている時点で、兵器として使えると言っているも同然だと思ってきました。世界のどこかで紛争が起きている時代から、日本を含む世界全体が紛争どころか、戦争になりかねないと感じるこの頃です。やっと、中国、ロシア、韓国等と友好的になったと思ったら現在の情勢です。日本人は知っているのに、語り継いで来たはずなのに、それはそれ、これはこれ、なのでしょうか、為政者にとっては。社会が変わらないことを、つまり、戦争にならないことを希い願います。
  • N.
  • 2019/08/25 10:58 PM
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