第1局

いよいよ昨日から始まった満天下大注目の名人戦、張栩名人39歳に挑戦するのは芝野虎丸19歳。握って、黒番張・白番芝野。

この碁はねえ…芝野がねえ…二日目の午前頃までは完璧な打ち回しで「こりゃ4-0奪取間違いなし」と思わせた。芝野はAIを研究しないと言うが碁の内容はAI的で、淡々と打ってさらさらと大模様で優勢になる。それがねえ…芝野勝勢つまり張敗勢から張の勝負手にまんまと引っ掛かって、アレヨアレヨと言う間に劣勢そして敗勢に。黒6目半勝ち。

芝野…これは井山も通った道なんだよ。敗勢から無理矢理逆転するという、勝負師張の真骨頂。井山はこれを吸収した。芝野は「普通の碁」しか打ってきていない。普通に打って普通に勝ってきただけ。二日制の碁で命懸けの「泥を啜っても、石に噛り付いても、何が何でも勝つ!」という執念による勝負手、これは張的であり井山的であるが、芝野的ではない。芝野はAIを見ず、相手を見ず、ただ碁の真理のみを見る。呉清源や小林光一の系譜だ。しかしそれで勝つには不動心が必要である。勝負手に動揺しない精神力が。「異常な碁」への対応力が。それがまだまだ。強ければ優勢までは持って行ける。しかし強いだけでは勝ちまでは行けないのだ。勝負手を真正面から受け止めたりせず(これを受け止めるのが井山なのだが)、ヒラリと躱して淡々と勝つ。そこまでの域に達していない。それが出来るようになった時、芝野は世界最強だろう。


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