珍形

昨夜の竜星戦決勝は、一力の勝勢から上野の勝勢になって、最後は「両コウ付きのカケ目生き」というとんでもない珍形で一力が大石をシノいだ(上野がうっかりした)ことにより一力の勝ちとなった模様。早碁だから仕方ないが、一力も一旦勝勢になってから敗勢に追い込まれるとはまだまだである。上野も強い女流の典型で、布石が下手だが戦いに強い。でもそれで天下を取れば誰も文句を言えないのだ。そもそも女流がなぜ天下を取れないのか不思議で、中韓含め未だに、女流で男性トップ棋士と同等の高みに到達したのはゼイノイしかいない。上野はその可能性があるかもしれないが、今は中韓に少なくとも一人ずつ、その可能性が十分にある女流がいるからなあ。

早碁に強い棋士が本当に強い棋士、とはかつてよしおが言ったことだが、やはり棋譜の価値からして、長碁こそが本領だと思う。強いというのは相手に勝てばよいのだが、その思考だと時間で目数を買うことにも違和感が無いのだろう。刹那的な話である。良い棋譜はAIが作るから、人間はただ興行として短時間で殴り合うだけ、というのではねえ…でも勝負の世界は「勝てば官軍」であり、何事も勝って初めて言う資格があるのである。


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