第4局

昨日から本日にかけて打たれた名人戦第4局、黒番芝野・白番張。

10までコゲイマや一間が多い「古風な」立ち上がり。しかし左下から今風に。右上の白ハネた時に黒ツケが才能を感じさせるが研究されている手のような気がする。それにしても白は中央2子より右上隅を優先した方が良かったのではないか…左辺で黒がサラサラと打ってケイマを利かして右辺に手を戻したところで、ひょっとしたらもう黒勝ちの碁なのかもしれない。恐ろしい。封じ手以降の右辺のシノギは白これ以上の贅沢は言えないと思うのだが小さいのだろう。そして下辺の一線ワタリで右下隅を召し取る貪欲さ。ひょっとしたらもうこれで碁は終わりなのかもしれない。恐ろしい恐ろしい。その後はコウが絡んで見かけはややこしいが、上辺を荒らせば左下は生還させても十分とは明る過ぎる。恐ろしい恐ろしい恐ろしい。最後はこれで終わりとは…黒中押勝ち。

やはりやはり芝野は完全に覚醒している。張が全く手も足も出ない完勝。サラサラと打って勝ち。これはまさにAI的な碁だ。つまり碁の真理に近いのだ。碁打ちには「勝負師」「求道者」「芸術家」の3種類がいる。勝負師の典型はチクンや張栩や井山だ。坂田もそうだろう。勝つことにしか価値を見出さない。対局前には対局者を徹底研究、劣勢になれば勝負手を連発し、投了が遅い。求道者の典型は呉清源であり、小林光一や羽根直樹もそうだ。芝野もここに入る。勝利は碁の真理を追求すれば自然とついてくる。対局者が誰かは関係ない、勝負手は相手の間違いを期待する邪道、投了は並。芝野は呉清源の後継者になる。一力・許・芝野で「令和三羽烏」かと思っていたが、こりゃ井山の次にピンで時代を築く器だ。なお芸術家は気分屋で感覚と美しい手を好む。対局相手は時に気にする程度、勝負手は打たず、投了は早い。自分の悪手で打つ気をなくす。勝ち碁は本当に素晴らしい芸術品だが、負け碁はポカでゴミのような棋譜になる。藤沢秀行、大竹、武宮、依田、結城あたりである。


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コメント
「永遠のサワヤカお兄さん」メイエン先生は管理人も特に好きな棋士の一人です。ゾーンプレスとか言っちゃうあたり、芸術家に分類されると思います。求道者は寡黙ですが、メイエン先生は逆ですよね。
  • 管理人
  • 2019/09/27 9:50 AM
いつも楽しく読ませていただいています。
今回の3タイプですが、私が大好きな王メイエン先生は求道派でしょうか?
  • 名無し
  • 2019/09/27 8:58 AM
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