ベルサイユのばら

ベルサイユのばら、言わずと知れた傑作漫画であり、もはや古典である。1972年週刊マーガレット21号〜1973年52号まで連載されたものなので、なんと今から47年も前の漫画なのである。作者の池田理代子は当時25歳という若さ、デビューから5年しか経っていない若手であった。それなのに最初から絵柄が完成しているのがまず凄い。そして歴史の細かいエピソードを上手く取り込んでいる。だいたいオスカルとか明確に(歴史上の人物と絡めるため必然だが)1755年生まれと設定しているから、作品の後半はもう32歳くらいなのである。それであの恋愛劇をやって読ませる筆力・構成力は本当に凄い。そもそも後半はフランス革命の複雑な政治劇なのであり、それを少女漫画誌に連載するのも(編集部が)凄い。色々凄いことが重なって古典はできるのだなあと思わせられる。主人公はマリー・アントワネットであるが、そのとてつもない(まさに天文学的な)額の浪費、それがためにフランス革命は起きたのであり、そこまでは浪費しなかったからイギリス王室は続いているのであろう。君主(王妃だが)は質素倹約に努め、国民の生活を考えなければならない。たとえ十分でなくともその姿勢だけでも違ったであろうに。あそこまで浪費されては、その浪費がゆえに「96%の」フランス国民が貧窮に喘いでいては、アントワネットの悲劇的最期に同情心も起きないというものである(非人道的な行為に対する非難は別途あるが)。


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