第1局

コロナのために第1局第2局を中止して第3局が第1局に繰り上がった本因坊戦が昨日開幕。本因坊文裕に挑戦するのは芝野虎丸。握って、黒番芝野、白番井山。

この碁は凄い。右上で白が反発して白の大石がコウになったが黒はガッチリ厚く打った。封じ手の時点では地合は若干白が先行した気もするが黒は厚くて互角の形勢か。何が凄いって、封じ手以降の右下白の一団が危なく見えて、あれ逆に下辺の黒の一団が危ないのかと思ったが、やっぱり白が取られたぜ。しかも下辺黒が生きてしまい、攻め取りにすらならなかった。こりゃオワた…と思いきや、よく見たら左辺の白模様が大きくて天下の形勢は白が良い。これはAIの碁だ。AIの打ち方だ。AIはこういう捨石から外回りで地模様を形成するのが非常に上手い。井山はAI流と違って部分の巧手や強手で打開する棋風と思っていたが、AI流の鮮やかな捨石を身に着けたとは。芝野は左辺に打ち込んで半分生きたのは流石だが形勢は白良しのまま、そこまで差がついていたか。白中押勝ち。

井山の番碁で「井山が負ける」と思って見る最初だから心配していた。しかし流石井山。日本の囲碁界では大三冠が強さと権威の頂点。獲得歴がある若い棋士は順に、張栩の次が井山で、井山の次が芝野なのだ。この間に他に大三冠の一角を獲った棋士はいない。今、そのうち2つを井山が、1つを芝野が持つ。小四冠は井山が1つ、芝野が1つ。ここで井山が本因坊を失ったら、大三冠のうち2つを芝野が持ち、芝野は3冠となる。名実共に覇者交代なのだ。ヒカルの碁の倉田は言った。上は怖くないが、下が怖い。下と戦うのは死に物狂いになる。井山は前の覇者である上の張栩を打倒して覇者となった。今、明らかに次の覇者である下の芝野から戦いを挑まれている。死に物狂いの井山は下に勝つためにAI流も身に着けた。天下分け目の本因坊戦、面白くなってきたぁー!


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