第1局

天下分け目の三冠vs三冠第二幕、昨日より始まる。芝野虎丸名人に挑戦するのは井山裕太。握って、黒番芝野・白番井山。

この碁はいきなりAI手の応酬で5年前までの人が見たら異次元の碁である。終始井山優勢で進んでいるのに何も仕掛けず淡々と打ち続ける虎丸。これだよこれが虎丸の碁なんだ。中盤も過ぎた頃に急に上辺の種石を多少無理気味に見えたのに逃げ出した。手が進むにつれ無理じゃないことが明らかになる。そして本コウへ…まさに「一発入ればそれで勝ち」という。ただ、コウ材の選択がどうだったか。中央の黒二子を逃げ出すコウ材はなかったか…それでも微細なヨセ勝負なのだから碁は恐ろしい。終始井山優勢と思っていたのが間違いだったのか、それとも超一流棋士にとって一目半は微細ではないのか…つまり白一目半勝ち。

こんな黄金カードが大三冠で連続するとは凄すぎる。この一方的に見えた流れでたったの一目半なんだ、というのがヘボアマには驚愕である。こりゃ井山以外は虎丸に勝てないはずだ。負けてなお強しと思わせる虎丸。伊田は心臓に毛じゃなくてトゲが生えていると言われたが、虎丸にはビビるような精神自体が無い。劣勢で何も仕掛けず淡々と打ち続けられるのは人間業ではない。機械である。それで史上最年少三冠なのだから、誰も文句を言えない。いや、文句を言える棋士が一人だけいる。それが井山なのだ。虎丸をアツくさせることが出来た時、井山の「次の覇者の覚醒のための踏み台となる」役割は完遂される。


関連する記事
コメント
コメントする








   

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< October 2020 >>

profile

links

categories

recent comment

archives

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM