置碁の白番

囲碁で下手相手に置碁の白番を打つのは、互先や定先とは全く勝手が違います。とにかく序盤は(当然ながら)圧倒的に不利で、どう打てば形勢が良くなるのか見当もつきません。それで(管理人は)適当に、さしたるアテもなくあちこちにパラパラと打ちます(俗に言う「豆撒き」)。

しかし、序盤から中盤に進むにつれ、下手が悪手を連発してくれます。それはもう、上手から見たら「なぜそこに打つのか?理由が見当もつかない」という手です。管理人もプロに指導碁を打ってもらう時はそういう手を打っているわけですが(対局終了後の検討の際に色々と教えてもらえます)。

そして、形勢が急接近し逆転するのが、往々にしてコウです。上手と下手とで、技量に特に顕著な差が出るのがコウの処理です。上手にとって已むを得ざる仕儀にて大きなコウになり(置碁では、コウになるとわかっていても手を入れている余裕が無いのはいつものことです。少なくとも管理人にとっては…)、適切なコウ材が無い。例えば、コウの価値が50目として、釣り合うコウ材が無いので、仕方なく30目の価値しかない手をコウ材として打ちます。その時の内心は、「これでコウを解消されたら投了しよう」というものです。

しかし、上手としてはあくまでも平然とした表情を保ちます。すると、下手はこういうコウ材に受けてくれるのです。そして、そのうちコウを謝ってくれます。そうでない場合は、コウに比べて非常に小さな(前述の例えで言えば20目くらいの)手をコウ材として打ってきます。上手はそれを待っているわけで、やはり平然とした表情でコウを解消します。

置石が多ければ多いほど、上手の着手は(少なくとも管理人が上手の場合は)本当に綱渡りの連続で、上手が勝った一局でも、そのうちに「ここで正着を打たれたら投了していた」という場面が何度も訪れています。しかし、下手は上手に(対局後に)解説してもらわないと、そのことに気付きません。

囲碁に限らず、世の中とはそういうものではないでしょうか。


帰宅困難者避難訓練

本日、平成21年度千代田区帰宅困難者避難訓練が、秋葉原をメイン会場として大々的に行われました。ちなみに、メイン会場以外は、丸の内会場・飯田橋会場・四ッ谷会場とあり、さらに秋葉原駅から新宿中央公園までの徒歩帰宅訓練もありました。最後に自衛隊の炊き出しで豚汁が配られていたようで、大変な行列でしたが…(あの行列がそうだったんでしょう、たぶん)

管理人は、秋葉原電気街振興会の一員として応援で参加し、朝9時から携帯トイレ100個入り段ボール箱を運んだり、避難者が受け取る袋に物を入れる作業を手伝ったり、秋葉原駅東口近く(ロータリーではトリアージ訓練をやっていました)で警備・警備(訓練参加者とそれ以外の方との交通整理ですが)を行なったりしました。寒かったですが、これは雨天決行だったので、晴れてよかったです。

全くの余談ですが、「新宿中央公園」と読むとどうしても「殺人事件」という言葉が浮かびます(本当にどうでもいい余談な上に本日の訓練と全く関係無いですな)。


消費者問題

消費者の弱気や軽率や強欲につけこむ悪徳商法に対しては、消費者契約法・特定商取引法・割賦販売法などで、消費者保護が図られています。

この種の「被害者」には、客観的に見れば、かなりずうずうしい人が結構いるわけです。他人に金を預けるだけで銀行金利を大きく超える利回りを得られると信じたとか、ねずみ講と気付いていて(本人は「気付いていなかった」と主張するに決まっていますが、認識していた内容からすれば「それは気付いていたということなんだよ」ということになりがち)参加して他人を巻き込んだとか…

そういう「被害者」に対しては、「自己責任だ。金を取り戻すのを認める必要は無い」と言いたくなるのも人情でしょう。ただ、人間とはそのように弱気で軽率で強欲なものなのです。それを認めた上でなお消費者を保護するのが法律。結局のところ、自分の親がこの種の悪徳商法にひっかかって全財産を失った時に、「自己責任だ。金を取り戻すのを認める必要は無い」と言えるか、ということです。


Googleが

Googleが中国から撤退することを検討中というニュースが流れていますね。そもそもGoogleが検閲を受け入れたことが管理人には衝撃でしたが。意外というのではなく、これは本当に人類社会にとってまずい事態だということで。

そもそも基本的人権とは、存在するから憲法に書いてあるわけで、憲法に書いてあるから存在するのではありません。存在するというのは、どの国に生まれた何人でも人間である限りは享有するということであり、人権を保障する憲法が存在する国に生まれた(そういう国に住んでいる)から享有するということではありません。

基本的人権に対する最も典型的で最もやばい制約が、管理人の考えるところ、政治的言論の自由を禁圧する検閲です。これで旧憲法時代の日本は非常にまずいことになったわけです。そういう国の住民が言うことは真に受けられないんですよ。政府のプロパガンダで純粋培養されているわけですから…


アニメーター

日本は現在、知的財産立国を目指しているわけですが、知的財産のうちの重要なものが所謂コンテンツであり、アニメもそのうちの一つです。しかし、アニメーターの大規模実態調査がなされていなかったため、JAniCAがそれを行い、それをもとに昨年5月22日には東京大学でシンポジウムが開かれました。管理人もそれを聴講しました。

そして、この調査とシンポをもとにJAniCAが発行したのが「アニメーター労働白書2009」です(JAniCAで購入可能)。そういえば、公正取引委員会の平成20年度年次報告にも、「アニメーション産業に関する実態調査」があります(公取のサイトで閲覧可能)。

それらの内容は、単にアニメ業界にとどまらず、日本の様々な業界に共通の問題点があらわれています。


悪手

囲碁で二桁級位者が打つのを見ていると、序盤はそれなりに形どおりに打っていても、石が混み合ってくると、途端にどうしようもない悪手を連発します。管理人も、中学一年の囲碁を覚えたての頃、囲碁部のI先輩と打っていて、そろそろ中盤も終わるかなという時に、その先輩が私の大石を指差して「へいへい、にいちゃんにいちゃんにいちゃん、この石生きてると思うぅ〜?」と言ってきた、という思い出が…

そして、アマ高段者でも、プロが見れば、やはりどうしようもない悪手を連発しているのです。専門家というのは怖ろしいものです。


今日の二言

君子危うきに近寄らず

虎穴に入らずんば虎子を得ず


事実の争いと評価の争い

事実の争いなのか、評価の争いなのか。

紛争においては(一般の論争においてもそうですが)まずこれを分析する必要があります。例えば、「契約が成立していた」「契約は成立していない」という対立がある場合、契約が成立していたのかどうかは評価の問題であり、作成されていた契約書・交付されていた注文書・送信されていたメールログ・双方の関係者の言動、そういうものの存在の有無や内容が事実の問題であるわけです。

事実はこの宇宙に一つだけですが、評価は人の数だけあります。

両者の主張において、事実が一致しないのであれば、事実の存否を証明する必要があり、証拠があるかどうかが問題となります。手持ちの証拠を自ら評価し、また、裁判官の評価を予測します。それに対し、同じ事実(証拠)を前にして──事実の認識は一致しているのに──評価が一致しないのであれば、日本は法治国家なのですから、裁判官に評価してもらうだけのことです。いずれにせよ、感情は無関係ですので…


最も重い犯罪

法律家なら誰でも知っているが実務では誰もが忘れている犯罪、それが刑法第81条の外患誘致罪です。「外国と通謀して日本国に対し武力を行使させた者は、死刑に処する。」

これは法定刑が死刑のみ、従って刑の減軽事由が無ければ必ず死刑になるという、刑法上最も重い犯罪です。こんなの実際に起こるわけがない、と言えるでしょうか。「日本国」が自国の領土としているが外国が実効支配している所とかありますよねぇ。「武力の行使」であって戦争にまで至らなくてもいいんですよねぇ。

洋の東西を問わず、国内の自らの立場を強化したり国内の敵を倒したりするために外国勢力と結託することは、最大の悪とされています。徳川慶喜が後世の歴史家から評価されるのは、もし慶喜がその気になればフランスの協力を得て薩長に徹底抗戦することもできたのにしなかった、というところにあります。もしそうしていたら薩長はイギリスの協力を得ることになり、どちらが勝とうが日本は租借地だらけの植民地と化していたでしょう。要するに売国行為なんですよね。かの国では清朝末期の太平天国の乱で、朝廷は色々とまずいことをしましたよ。この種のことが今の日本には関係ないと言えますでしょうか?


司法委員

本日、司法委員の辞令交付を受けました。正確には「司法委員となるべき者」に選任された、ということです(実際、そのように説明されました)。これは、司法委員は個別の事件ごとに指定されるためです。ちなみに管理人の勤務地は町田簡易裁判所です。

司法委員とは、簡易裁判所の民事訴訟で裁判官を助ける者で、和解の補助をしたり意見を述べたりします。ここ数年、簡易裁判所の事件数は増え続けており、昨年は16万件超とのこと。主な理由は、例の過払金返還請求訴訟と、その反対である金融機関側からの貸金返還請求訴訟とのことです。

本日東京で辞令交付を受けたのは八十数名ですが、そのほとんどが「お爺ちゃん」の年代の人で、管理人は非常に場違いな感じでした。また、弁護士は十数名のみでした。まあ、その理由は法曹界の者なら自明ですが…



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