敵性語

戦前、野球用語を無理やり日本語で言ったという有名な話。ストライクを「よし」「正球」、ボールを「だめ」「悪球」と言ったり。今からすればバカバカしいことです。明治期に横文字を日本語で表現してくれた先達は素晴らしいですが、「定着したもの勝ち」というのは言葉において如何ともしようがないことです。定着した言葉を無理やり変えさせる、それは「愛国心はならず者の最初の(最後の?)拠り所」ということ。それが現実。


例年どおり

本日から花粉が飛び始めた模様。毎年、計ったように2月下旬に始まる(本日は2月中旬の最終日だろうが…)。2月中旬に寒い日があり、それが終わって暖かくなった日。そこなのである。この毎年の正確性は驚くべきことである。


eスポーツと景品表示法

昨日のインターネット法律研究部は、「Q&A インターネットの法的論点と実務対応 第3版(ぎょうせい)」の共同執筆者のうち管理人とS先生で担当部分を発表。管理人は「動画投稿サイトの法的論点」を、S先生は「eスポーツにおける懸賞」を主に語りました。特に後者は今なにかと話題ですが、そもそも景品表示法(の景品額規制)は「過大なオマケで粗悪品が売れて、真面目な競合製品が売れなくなる」という「悪貨が良貨を駆逐する」ことを防ぐ趣旨です。でも、eスポーツの「景品」とは何ぞや?…それは賞金。例えばストV大会で優勝者に100万円の賞金を出す場合、出場者はその賞金に釣られてストVを買うことになる。そういう理屈であり、実は、業界団体が認定するプロ制度が出来ましたが(ゲームごとにプロ認定するというのも仕方ないながら煩雑なことです)、プロであるほど景品表示法に違反する理屈なのです。経産省(世耕大臣とか)が何を言おうと、そういう構図であるのは間違いありません。一方、プロじゃない人は、高額賞金の大会が開催されたからといって、自分がその賞金を得るとは考えない。盛り上がっていて面白そうだからストVを買っても、それは賞金に釣られたわけではない。従って景品表示法に違反するわけではない…ここが議論が錯綜するところなのです。そもそもプロならOKとした場合、プロ認定が出来る立場はどのようにして正当化されるのか。理屈は全くありません。何しろ、カプコンが認定するなら、それはストVを売る目的が露骨であり「賞金が欲しければプロ認定を受けてストVを買って練習しろ」であって、あからさまに景品表示法に違反するでしょう。ではカプコンが関与しない者(団体)、となると誰でも当てはまるわけです。そのへんのカプコンと無関係の一般人が「俺がプロ認定をする。お前はストVのプロだ!」と言えば、それで通るのか。業界団体と何が違うのか…思うに、海外ではeスポーツは巨額の賞金で盛り上がっているわけで、管理人は詳しくは知りませんが、賞金はゲーム会社と無関係に出ているのでしょうか?そんなことはないと思います。直接または間接にゲーム会社から金が出ていると思いますがどうなのでしょう。むしろ当たり前に思えます。粗悪品云々は生活必需品だから必要な考え方であって、純粋な嗜好品・娯楽品には当てはまらないと思います。つまりそういう物には無用の規制ということです。


皮肉

政治家や政治団体へのノーベル平和賞は、むしろマイナス評価である、というのが管理人の考えです。特に近年の受賞者(受賞団体)を見れば、そういう考えを持つ人も多いのではないでしょうか。安倍首相がトランプ大統領をノーベル平和賞に推薦した、というのが事実とした場合、これは皮肉による行為でしょう。「お前なんかノーベル平和賞wがお似合いだww」という…


囲碁殺人事件

囲碁殺人事件(著:竹本健治)の講談社文庫版。まず、囲碁ファンとしては囲碁を題材に小説が書かれること自体が大変嬉しい。ましてやそれが人気シリーズともなれば…。本書は初出が1980年(著者25〜26歳の頃の作品)のようで、その後シリーズ化する主人公の初登場作だ(なんと12歳の生意気なガキ)。管理人はその5年後くらいから囲碁を始めたので厳密には執筆時の囲碁界の状況は知らない。が、「アマ五段がプロの四、五級くらい」と言われたら顔を顰めざるを得ない。そもそも囲碁のプロに級は無いのだから…。主人公は碁を覚えて4年で「アマ七段」の天才との設定だが、この作品では「アマ七段=プロ五段」ということになっている。いくら当時のアマの段位が今より辛かったとはいえ、アマ七段がプロ五段なわけがない。せいぜい初段くらいか。歳ばかり食ったロートル五段ならそうかもしれないが、それは強さを測る指標ではない。主人公は小川道的に比される天才という設定だが、小川道的は史上最強棋士候補の一人なのである。1980年は依田紀基がまさに「碁を覚えて4年」の14歳で入段(プロ入り)した年。主人公のモデルは依田かもしれない。槇野九段は藤沢秀行(や坂田栄男)を基に色々と改変した風あり。氷村七段は明らかに石田芳夫だろう。あ、ミステリとしては…まあ、うん。名探偵コナン的な「突っ込み待ち」の作風かな。


昨日今日の、はぁ…

USBレシーバーの故障。直前まで全く問題なかったのに、突然認識しなくなった。つまりドライバーの問題ではない。挿し直しても、別のUSB挿込口にしても、他のPCに繋いでも全く認識しない。つまりPCの問題ではない。他のUSB機器は問題なく認識するのに。色々調べた結果、レシーバー内部のハンダ付けが剥がれたと推定。しかし簡単に開けられる機器ではない…保証期間も過ぎているし(仮に修理できても買った方が安いのではないか?)、やれやれである。蛍光灯のように事前の兆候があるのではなく、白熱電球のように突然ダメになるのか…


今日の雑感

法曹養成制度がまた改正されるそうで、といっても法科大学院制度は変えないんですけど。エラい先生はみんな旧司法試験だったわけで、旧司法試験ではダメというのは天に唾するようなものです。今の司法試験は倍率2倍なんですよね。つまり合格率50%ということ(ちなみに管理人の時は短答式から数えれば合格率2.85%で、これが普通だったのです)。これで志願者が減るのは、金と時間がかかるという理由は本質ではありません。旧司法試験でも多くの人は金と時間がかかっていたわけで。本質は、弁護士が儲からないから。儲からないから、志願者が少ない。厳然たる市場原理の結果です。そこを誤魔化す輩は嘘つきなのです。管理人が2009.09.30に書いたとおりになっています。わかりきったことなのです。粗製乱造の行き着く先は市場の崩壊です。もちろん、毎年の合格者の「上澄み」は優秀ですよ。でもね、それは本質じゃないんだよね。


第4局

昨日から本日にかけて打たれた棋聖戦第4局、黒番井山・白番山下。

この碁は何なのか。28が白悔しいが、35からの突き抜きがヘボアマには理解不能。45でいいのかこれ…46が手拍子気味に感じるが、57からまた突き抜きで62までまた理解不能なところで初日終了。黒気分は最高だが形勢はどうなのか…封じ手の63は第一感のハネ、70までここでも白が黒石を取って生きたわけだが…72-73を交換して74から下辺がどうなるか。93の切りに左からアテるのでは白勝てないのか…にしても103のハネは凄い強手。当然の104切りに対し、137で「取れるものなら取ってみろ!」と開き直った。138と中央を備えざるを得なかったのか…147もまた強引な手。151と切って、165まで左辺の攻め合いは勝ちと見切っているのが恐ろしい。中央も最強に頑張り切って、183手完、黒中押し勝ち。

井山、こんなに気分の良い勝ち方があるか。まさにやりたい放題やっている。もっと安全な勝ち方があるだろうに、もう勝ちがどうとかじゃないんだな。棋聖戦という最高の舞台で「勝つ手」より「打ちたい手」を優先するのは井山だけ。凄いとしか言いようがない。次で決めてくれよ、井山!


フィルム

iPhoneをケースに入れるか、画面にフィルムを貼るか。もともと頑丈に出来ているので、ちょっとやそっとでは画面が傷ついたり割れたりはしない…とはわかっていても高価な代物なのでケースに入れてフィルムを貼ってしまうのが人情というものです。落とさないように注意するのは当然でも、数年間に1回も落とさないかというと難しい。その時にケースやフィルムが傷や割れから守ってくれる。ケースやフィルムは安いので十分。安いフィルムだと指で触るうちにフィルムに傷が付きますが、1年で貼り換えるとして数百円なら文句もありません。


バカッター訴訟

近時よく聞く「バカッター」のニュース。犯人に損害賠償請求訴訟を提起する、それはそれでいいでしょう。ただ、有意義な行為なのかは微妙です。つまり、今後の被害の予防に資するか、ということ。思うに、バカッターの犯人は「クビ」になる危険はさすがに理解しているわけで、クビになっても惜しくない仕事だからやるのです。絶対にクビになりたくない、要するに給料が良い仕事なら、そんなことはやりません。ゴミみたいな仕事だから、カスみたいな行為をするのです。本人は意識していなくても、資本家の搾取に対する労働者の「せめてもの抵抗」という構図になっています。大きな視点で見れば、ですけど。企業としては「それでも(訴訟を)やる」ということでしょうが、もっと直接的な障害があります。それは、損害論。損害賠償請求は、文字どおり企業に発生した損害の賠償を請求する以上、何円の損害が発生したかを具体的に主張立証する必要があります。株価が下がったからといって、それは直接的には株主の損害であって企業の損害ではありません(自己株式で根拠づけるのは技巧的に過ぎるでしょう)。それに、株価は様々な理由で上下するのであり、バカッターとの因果関係をどこまで裁判官に認めてもらえるか。例えば、株価が1000円でバカッターにより900円に下がったが、その後1000円に戻ったら、果たして損害があったと言えるでしょうか。本来なら1100円だったはず、と言えるでしょうか。売上が減り、利益が減った。これは損害です。しかしこれもバカッターとの因果関係をどこまで認めてもらえるかの問題があるほか、立証においては、企業の会計資料を詳細に開示する必要があります。基本的に前年同期との比較になるでしょうが、バカッター以外の要因の影響がどのくらいか、それを様々な企業秘密(利益率とか客の数とか客単価とか…)を用いずに説明できるでしょうか。そういったことを全て証拠として提出する、裁判は公開ですし当のバカッター本人に「これを見ろ」と見せつけるわけですから、それをインターネット上に流されることは覚悟しなければなりません。刑事では威力業務妨害は成立するかもしれませんが、量刑においては同様に損害の大きさが問題となります。すると(前科がなければ)一発で実刑とはならないでしょう。バカッター本人は実名が出れば今後の就職で検索されて採用を拒否されるという大きな社会的制裁を受けるわけで、それ以上を科すことに企業が労力を割いてもあまり有意義ではありません。法律用語で言えば、特別予防は社会に任せて、企業は一般予防に労力を割くべきでしょう。そしてそれは、前述のとおり労働者の待遇改善、つまり「ここは絶対にクビになりたくない」と思わせる待遇、要するに給料を同業他社より高くするのです。労働者が明確に意識するほどにね。あと勿論、福利厚生も。



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