匿名言論

ネトランが休刊しました。でかでかと「あきらめた。」というのも凄い裏表紙ですが…で、「2009年にネットを盛り上げてくれたツール&サイト(2010年に要注意の優秀ツール&サイト)」の総合大賞が、「痛くない腹は探られたくない!高い匿名性を確保する」という「Vidalia」でした。これは、簡単にウェブアクセスを匿名化することができるツールです。

インターネット上では匿名で名誉毀損や業務妨害が日常茶飯事に行われていますが、匿名言論をどう考えるか。匿名性というのは弱者にとって大変有意義なもので、強者──政治家や大会社──にとってはむしろ邪魔なわけです。もちろん、一般市民が匿名で攻撃されることも多々あり、それは重大な問題なのですが、匿名言論の価値は民主主義・言論の自由にとって計り知れないほど大きなもので、これを全面的に否定する主張というのは、だいたい強者側からなされるものでしょう。

匿名言論の象徴的存在である「2ちゃんねる」では、嘘・騙し・差別・偏見・侮辱・嫉妬・煽り・その他諸々の醜い書き込みが多々あるのですが、それを理由に否定的主張をする人は、「2ちゃんねる」に書き込んでいる人は非常な悪人ばかり、と思っているのでしょうか。自分はそんなところには書き込まないのはもちろん、見ることもしない、正しい人間だと…


目的と結果

裁量労働制にしろ成果主義にしろ、はたまた派遣労働への切り替えにしろ何にしろ、会社が新たに制度を導入する目的はコスト削減しかないわけです。それで、会社はうまくいったのでしょうか。経営者は得をしたのでしょうか…

どのように立派な建前の制度であれ、従業員が求めもしないのに経営者が導入する制度は、従業員にとって損で経営者にとって得なものでしょう。すると従業員の勤労意欲(士気)は下がるし、転職可能なほどに有能な従業員は転職していくでしょう。

それで、経営者も質素倹約しているのか、それとも経営者は派手に遊んでいるのか。後者の会社が長続きするとは思えないのですが…


専門業務型裁量労働みなし労働時間制

労働基準法38条の3第1号「業務の性質上その遂行の方法を大幅に当該業務に従事する労働者の裁量にゆだねる必要があるため、当該業務の遂行の手段及び時間配分の決定等に関し使用者が具体的な指示をすることが困難なものとして厚生労働省令で定める業務のうち、労働者に就かせることとする業務」

つまり、業務遂行の手段や時間配分──いつ何をするのか、いつ出社していつ退社するのか──を、会社が決めたくても決められない、その人の自由裁量に任せて、やりたいようにやらせるしかない、という仕事をする人に対して適用可能なんですよね。具体的には、研究開発、記者・編集者、デザイナー、プロデューサー・ディレクター、コピーライター、システムコンサルタント、インテリアコーディネーター、ゲーム用ソフトウェア開発、証券アナリスト、金融工学等を用いて行う金融商品開発、公認会計士、弁護士、建築士、不動産鑑定士、弁理士、税理士、中小企業診断士、大学の教授研究職、というところです。

たとえこのうちのどれかに該当するようでも、例えばチームリーダーの指示(指揮命令)のもとで働くチーム構成員は、自分の裁量で業務のやり方や出社退社時刻を決めることができないわけですから、該当しません。まあ、「『遅刻した』と文句を言われる人」が該当することはない、と考えればわかりやすいでしょう。裁量労働制で「遅刻したから制裁(懲戒)する」ということはあり得ない。いつ出社していつ退社するか自由なのですから。まあまあ、この制度はねぇ…悪用されやすいですよね。ていうか、「悪用したくなる」ような。1日何時間働かせても、決めた時間だけ働いたとみなすわけですから。まあまあまあ、この制度を会社側が言い出した時は──ていうか、従業員側から言い出すことなんてあり得るのか?──サービス残業させるぞ、ってことですよね。そうでないなら、それこそ「専務クラス」以上にしか適用できないはず。間違っても「平社員クラス」に適用できる制度ではない。くどいようですが、弁護士とか弁理士とかと同じくらい、会社側が仕事のやり方を指定しようがない、自由にやらせるほかない、というものですから。


坂本龍馬

坂本龍馬が若者に人気があるのは、若くして非業の死を遂げたからです。これが、大正時代まで長生きして坂本財閥の創業者となり、TVで「旧坂本財閥創業者の直系子孫で坂本家第6代当主である坂本龍太郎氏53歳が、坂本ホールディングス株式会社の代表取締役社長に就任しました」などというニュースが流れるようでは、若者に人気は出ないでしょうね。


今日の一言

正しいことを言う人間は信用できない。


反対尋問

民事裁判にしろ刑事裁判にしろ、反対尋問というのはなかなか難しいものです。

主尋問は、そもそも自分側の証人(や当事者)に対してするものですから、事前に「こういう質問をするからこういう回答をしてください」と打ち合わせておきますので、要するに予定調和です。

反対尋問は、主尋問の内容が事前に(ある程度は)わかっているのでそれを踏まえて構想を練っておくのですが、そもそも反対尋問に対してどういう回答がなされるか予想が難しいため、要するに臨機応変(アドリブ)です。そもそも、主尋問側が「反対尋問でこういう質問がされた場合はこういう回答をしてください」と準備していますし、当の回答者自身が「反対尋問側に有利になることは絶対に言わないぞ」と身構えているわけですから。「絶対に」とは「たとえ嘘をついてでも」ということですよ、勿論。

それでもまあ、色々とあるんですけどね。やはり、記憶のとおりに言うのは簡単なのに対し、整合性のある──裁判官に信じてもらえる──嘘をとっさにつくのは難しいですからね。


誰が見ても その2の2

「宇宙に響き渡る轟音」

「宇宙でレーザービームが横から見える」


誰が見ても その2

誰が見ても明らかにおかしいのに、そういう表現がされるもの。

「宇宙船や月や火星や衛星を舞台にしているのに、人が普通に歩いている」

そもそも一般人が最も「宇宙」を感じるのは、重力が無い・低い(物理学的に正確な表現は別として)ということ。無重力・低重力で「普通に」歩くことなど無理で、フワフワ浮いたりピョンピョン飛び跳ねたりするはず。そこが最も「宇宙」らしいのに…

実写なら如何ともし難いのでしょうが、最も「宇宙」らしいことが表現できていないのはやはり興醒め。実写じゃないなら何故手を抜くのかということになります。


今日の一言

後ろめたいことが何も無いなら、「訴えるぞ!」と言われても少しも怖くないはず。


P2Pソフト(Share)で逮捕

去る11月30日、ファイル共有ソフトのShareを利用した著作権法違反事件の一斉取締りがなされました。警察庁の広報資料によると、実施したのは全国の10都道府県警察で、捜索箇所は26箇所、逮捕者は11人とのこと。

その具体的内容は、ACAによると、北海道警では会社員男40歳のアニメ「らんま1/2テレビシリーズ」と無職男23歳のゲーム「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」、秋田県警では著作物ファイル、警視庁では会社員男47歳の8曲の楽曲データ、埼玉県警では期間雇用社員男23歳の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー part3」「DEATH NOTE」「DEATH NOTE the Last Name」、三重県警では地方公務員男37歳のアニメ「機動戦士ガンダムOO」、京都府警では会社員男44歳の映画「ローレライ」、兵庫県警では自営業男37歳のゲーム「Wii Music」「Wii Sports Resort」、徳島県警では無職男57歳のアニメ動画、岡山県警では無職男40歳のアニメ「ドラゴンボール改」「フレッシュプリキュア」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」、佐賀県警ではゲームセンター店員男30歳のアニメ動画、とのこと。

こういったアップローダーの規制(逮捕)に反対する人はいないでしょうが、P2Pはアップローダーとダウンローダーを明確に区別する設計思想なのかどうか。また、ダウンロード違法化反対の人は、こういうものをダウンロード専門で使っている人は価値判断として本来問題ないという考えなのでしょうか。そうではなく、弊害──著作権侵害をしない使い方をしている人やP2Pソフトを利用していないがPCは持っているという人が捜索対象とされる──が大きいからダウンロード専門の人は(本来なら規制され逮捕されるべきだが)見逃されてもやむを得ない、という考えなのでしょうか。あらゆる議論に当てはまりますが、結論は同じでも理由が全く異なることがありますからね…



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