人権意識と攻撃性
平等や公平というのは大切なことである。ただ、他人を攻撃するのがそれで正当化されるだろうか。男女同権は今は普遍的な価値観だが(実際は?…人類80億人のうち過半がそういう価値観だろうか??)、200年前はそうではなかった。不平等の最も本質的かつ根源的なことは男女などではなく相続である。なぜ金持ちの子に生まれたら財産が手に入り、貧乏人の子に生まれたら財産が手に入らないのか。相続は不労所得の極致である。自身はいかなる貢献もしないのに財産や生育環境が手に入る。QoLが全く異なってくる。古今東西を通じて「不幸な生い立ち」には必ず「親が貧乏(親が死んで財産を残していない)」が含まれる。貴族や奴隷も本質は相続である。まさに「生まれによる」区別である。あなたはタイムマシンで200年前に行ってその時代の人に対し男女同権を主張して、受け入れられず「こいつは人権意識に欠けている」と言う。200年後からタイムマシンで来た人があなたに対し相続制度廃止を主張して、あなたが受け入れないと「こいつは人権意識に欠けている」と言われるのである。
- 2023.06.08 Thursday
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