棋聖Sリーグ・パラマストーナメント

そういえば先週木曜に棋聖Sリーグの結果が出たわけですが、パラマストーナメント進出が一力と山下、その他残留が張ウとリンリン、陥落が村川とヨウコクでした。つまり、管理人の2017.04.26の予想が完全に的中したのです。「村川は結局山下に勝てんかった」というところまでズバリです。もはや予言レベル、我ながら素晴らしい。リーグ予想を始めて、初めて完璧に当てました。結果が出た後なら「今回は簡単だった」と言う人もいるでしょうが、そういう人は、次の本因坊リーグで予想してみればいいでしょう。当てるのがいかに難しいか、よくわかります。

一方のパラマストーナメントも全て出揃いました。下から、本木→余→高尾→山下→一力、という顔ぶれ。いやはや、ここまで「出るべき人だけ出ている」ことになるとは。どんな仕組みにしても、場違いな人は出てこないんですねえ。山下と高尾は言わずと知れた平成四天王の二人、計算の碁の二人が早く衰えて、戦いと厚みの碁の二人がしぶとく居座る。あとの若手三人も既にタイトル挑戦経験あり。ほんと、ザコがいない豪華なトーナメントです。この5人全員が「井山被害者の会」の正会員ですけどw


第2局

昨日から本日にかけて打たれた名人戦第2局、黒番高尾・白番井山。

18とは何十年前の定石ですか…44のシチョウアタリがそんなに凄いかな…45で右下隅はまるで「19目のハメ手」やで…65までの大フリカワリは第1局の高尾の打ち回しの再現かと思ったで…77の時点で黒模様が雄大だが…80まで出切ったのが初日。封じ手の81とアテるのは読みが入った手か?右下隅で93のヌキを決めたのも…それで95に96と転戦。97で、さて形勢はどうなのか。黒模様は全部は地にはならないだろうが…98から手を付けていく。手にするだけなら難しくないだろうが…113で中央白に生きはあるのか?123で周囲は真っ黒に見えたが…146で逆に黒を取った!?白中押し勝ち。

井山、豪快な「力のシノギ」で高尾の模様を粉砕。痛快な勝ち方で、世界戦にも弾みをつけた。昨年はいきなり3連敗したからな…井山にとって名人戦で初戦半目負けは実は縁起が良いのだ。初めてのタイトル奪取がそうだったからな。この調子であと3連勝頼むで!もちろん世界戦もな!!(なにしろ山下も勝ち残っているのだから…)


第1局/一力遼が天元戦も挑戦者に!

いよいよ始まった名人戦第1局、握って、黒番井山・白番高尾。

布石の左上隅と左下隅の定石は、この組合せでは白有利と考えるのが通常の感覚では…井山、昨年の名人戦第7局で敢えて不利な布石を打った悪い癖がまだ消えないのか。右下隅を捨てて中央から左辺の大模様をまとめた高尾の大局観が素晴らしい。井山の七冠復帰なるか大注目の決戦だが、なんと高尾が半目勝ち。最後の半コウを黒がツイでなので、いわゆる「厚い半目」だろう。井山がヨセで追い上げたように思うので、流れとしては白の完勝。今の井山にこのように完勝できるとは…高尾恐るべし。井山はアルファ碁を相手にしているように感じたかもしれない。半目までは敢えて追い上げさせる、まさにアルファ碁流だ。管理人も以前、井山を除けば世界最強の可能性があるのは高尾だけ、という「ような」ことを書いたように記憶している。

方や天元戦挑戦者決定戦、山下敬吾vs一力遼は、序盤で白番山下の剛腕炸裂で黒番一力の石を半分取ったところでは明らかに山下優勢だったと思うのだが、一力が粘り強く打ち回して、終わってみれば黒4目半勝ち。一力、強い、その強さは「負けにくい強さ」であり本物だ。これで井山との年末十番勝負は決定、年明けの棋聖戦を含めて十七番勝負の可能性が大きくなってきた。もう「No.1の井山とNo.2の一力、この二人だけでいいよ」という状況である。

今日、井山は負け、一力は勝った。この象徴的意味合いは小さくない。今日がまさに「分岐点」「分水嶺」だったかもしれないのだ。いよいよ一力の時代がやってくるのか…?


今日の雑感

井山の碁は難し過ぎるぞ…どこまで読みどおりなのか。ハタ目には物凄く危なっかしく見える。


一力遼が王座戦の挑戦者に

本日、井山裕太王座への挑戦者を決めるトーナメントの決勝戦が打たれました。一力遼20歳vs芝野虎丸17歳。

公式七大タイトルの挑戦者決定戦の両対局者の合計年齢が37歳とは、史上最年少対決ではなかろうか。なにしろ、山下が38歳なのである。恐ろしいことだ。結果は黒番一力の1目半勝ち。芝野が勝ったら一力からすれば「俺だってまだ1回しか挑戦してないのに…井山さんの次は俺ってずっと言われ続けて、ここで2歳5ヶ月も若い芝野に並ばれ、まかり間違ったらタイトル奪取の先を越されては…」というところだった。一力はこれまで、ほぼ同年齢の許を除き、全て歳上の棋士と競争してきた。それが、タイトル奪取も実現していないのに、(くどいようだが)2歳5ヶ月も歳下の棋士と競争するハメになろうとは。それにしても今回の決勝戦、2年5ヶ月前のNHK杯の伊田vs一力を彷彿させる若さ。そして来たる31日には天元戦の挑戦者決定戦が、山下vs一力。しかも一力は棋聖戦Sリーグ1位通過を決めており年明けの棋聖戦挑戦者に最も優位にある。あれも一力、これも一力。ちょうど8〜9年くらい前の井山を彷彿させる。第一人者の張ウに対して、井山が「あちこち」に出てきた。「もう井山がNo.2なんじゃねーの?」という状況だった。今、「もう一力がNo.2なんじゃねーの?」という状況である。大きな違いは、一力には、伊田とか余とか本木とか許とか、少しだけ歳上〜同年代の好敵手が大勢いることだ。それに加えて芝野という少しだけ歳下の好敵手も出てきた。

「面白くなってきた」というところである。不思議なもので、まだ28歳の井山がロートル、と言ったら言い過ぎだろうが、キャリアハイでありピークであり「後は落ちるだけ」のような、そんな空気も出てきた。井山、これまでにない趣旨での踏ん張りどころである。No.2の一力と、年末年始で17番勝負になるかもしれないのだ。一つでも獲られたら井山時代の終焉かもしれない。特に棋聖は死守しなければならない。井山は世界一になるまでは大三冠は、少なくとも歳下に奪われてはいけないのだ。


DZG

白石プロのブログによると、DZGが絶芸に(準決勝で)勝って、AI碁の大会で優勝したとのこと。素晴らしいことですこれは。この世界はアルファ碁という「神」が存在しましたが、引退により「神」は消滅し、「人」の中での争いとなりました。「人」の中では中国の絶芸が最強と思われていましたし、DZGも負けたことがあります。

Googleは「別格」として、中国に日本が勝った、いや本質的には中国という「国家」に日本の民間人(民間企業)が勝った、ということが素晴らしいところなのです。中国が国家の力により金と人材を投入しても、必ず勝つわけではない、ということ。これは他の分野でも当てはまるでしょう。


名人リーグの結果

昨日、名人リーグの最終一斉対局が打たれました。リーグの最終結果は…

挑戦者:井山

その他残留:山下・村川・張・河野・黄

陥落:羽根・余・坂井

うーん、管理人の2016.12.04の予想は大ハズレです。管理人は挑戦者を山下と予想しましたからねえ…井山は2位と…結果は山下が2位だから惜しいかというと、「3ゲーム差」では惜しいと言うのは恥ずかしい。また、管理人は村川が陥落すると予想しましたが、村川に失礼だったか。坂井は期待を込めて残留としましたが、最下位陥落。陥落で当てたのは余だけ。やれやれ予想は難しい。そして、今期のような「挑戦者だけは鉄板」で挑戦者を外すのは大いに恥ずかしい。

それにしても、今期の混乱要因は羽根です。山下・村川・河野と残留組に3つも勝っていながら、余・坂井と陥落組に2つとも負けている。強いのか弱いのかワカラン状態です。


井山裕太が名人戦の挑戦者に

昨日打たれた名人リーグの井山vs村川の結果は、井山の中押し勝ち。これで、最終戦を待たずに井山の挑戦が決まりました。井山だけ無敗で次点は3敗という、ぶっちぎりです。なんで高尾山に名人を奪取されたのか…七冠の重みだったのでしょう。この凄まじい勢い、名人奪還は間違いないと言ってもいいでしょう。LG杯に向けて、井山の精神状態は非常に良い。これは期待できます。まあでも勝負事は絶対ということはありません。逆に言えば、高尾山はこれで防衛したら評価が暴騰するわけで、ピンチはチャンスでもあります。注目の第一局は8月30日ですか。場所は大阪、井山の地元。うーん、御膳立ては整っています。勿論、LG杯優勝に向けての…


井山裕太が碁聖を防衛

井山、ストレートで碁聖を防衛!
それにしてもこの碁、最初から最後まで200手くらい延々と戦い続けるという、そんなの脳の体力が続かないよ、という凄まじい内容。どの時点で勝ちを読み切ったのか…山下が一蹴された。いよいよ高尾山は恐怖である。もう井山の挑戦を誰も疑ってない。奪還も…


典型的な負けパターン

ここを利かしてからこっちに打つ→利かずにこっちに打たれる


第2局

本日打たれた碁聖戦第2局、黒番井山・白番山下。

なんだろうこの碁。井山が山下に左辺の大石を取られたと思ったら、いつのまにか井山が勝っていた。何を言っているのかわからないと思うが、管理人も何が起きたのかわからなかった…。井山のこの捨石はアルファ碁を髣髴させる美しさ。もはや自在の境地に到達したか。井山、第1局から間が長く勘が鈍ったかと危惧したが、そんなことはなかったぜ。もう山下などというロートルは眼中にない。柯潔は中国で連勝している。井山が日本で連勝しないわけにはいかない。山下の役割は井山が更なる高みに登る踏み台となることだ。そこんとこよろしく。日本の囲碁ファンは当面、井山にLG杯で優勝してもらうことしか希望が無いのだから…


今日の雑感

指導碁。プロがポカしてもアマがポカして、なんだかんだでプロが勝つ。アマ同士の碁は数え碁で終局してもプロから「こう打ったら終わってたじゃん」と指摘される。プロとアマとは、このくらい差がある。


第1局

いよいよ始まった碁聖戦。井山裕太碁聖に挑戦するのは山下敬吾。握って、黒番山下・白番井山。

5は山下もアルファ流か。「強い人が打てば皆真似る」というが…世界中のトップ棋士がアルファ流になっている。凄いことだ。呉清源と木谷実の新布石を彷彿させる。9は普通の定石書には出てこない手だ。比較的新しいのか…右下隅の忙しい所で手を抜いて15は驚いた。気合の16は当然で、17となる。確かに星への両ガカリは厳しいが…21も自ら二目の頭をぶつけにいくゴツい手で、山下流か。28に手を抜いて29は気付きにくい。足早の山下か。32は一時期流行った急襲である。アマには難解だが、この二人は当然研究済み。49のカケツギは少しアマ臭いが…コウの所を抜かれる形だから理屈はあるが…51と割いた?所では白が苦しいかと思ったが、しかも忙しい中で54に手を戻して、75とフリカワリとなった。この結果は黒の地模様が大きいように思えたが、左上の黒の大石にどれほどの攻めが効くか。76から攻めかかった結果は、109まで白が右上隅を取って黒は中央の種石を味良くゲタで取った。これも黒が厚いように思えたが…110から下辺の黒の地模様を巡る攻防が難しい。124には125とツガざるを得ないのか…131からのコウがまた難しい。黒が何とでもシノげるように思えたが…139-140の交換は損コウだろう。白を味良くさせた。つまり黒には損コウしかない…!?157に158とコウを解消。左上隅はワタるのかと思いきや159とさらに潜行。これはアマには気付きにくい。172と巨大コウを仕掛けさせられた?と思いきや、174-176とここをポン抜いたら中央黒が全滅とは、アマには怖すぎる打ち方だ。しかしこれでまさに中央黒が全滅したとなると、黒にはコウ材がなかったのだろうか…そこまで井山が読み切っていたということか…190手完、白中押し勝ち。

井山、七冠復帰に向けて幸先の良い一勝だ。ここのところ本木という弱い挑戦者と打っていたので、勘が鈍ったのではないかと心配していた。今局も山下が優勢の場面もあったように思えたが…結果として豪快に勝ち切った。素晴らしい。山下は最初の公式七大タイトルという懐かしい棋戦だが、もう井山には勝てなくなっているのかもしれない。いやいや油断は禁物だ。山下ほどの棋士である。必ず底力を発揮してくる。ところで松島一の坊は管理人も泊まったことがあるがなかなか良い旅館である。なお美術館が併設されているが行ってないw次局は宮島か。これも管理人と縁があるが、日本三景巡りなのだろうか。



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